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2004年03月13日(土) 和製ロナウド―Jリーグ開幕―

Jリーグが開幕した。今シーズンは話題が多い。たとえば、清水の三都主が巨額の移籍金で浦和に移ったし、経営母体が変わった神戸は、トルコ代表のイルハンを入団させた。秋田(鹿島)、中西(市原)といったフランスW杯出場のベテラン中心選手がそれぞれ名古屋、横浜の新天地へ移籍した。新旧交代、新戦力補強、新外国人選手加入、そして、五輪代表予選、W杯予選による主力選手不在を控え組がどう補うかなど、新監督の手腕を含め、見所満載といえる。
さて、きょうの開幕の注目試合はなんといっても、横浜vs浦和だ。昨年の覇者横浜は久保・アンジョンファンの日韓2トップをそろえてきたし、一方の浦和はこれ以上できないというくらいの選手補強をして今シーズンに臨んできた。浦和の監督はドイツ代表で、代表引退後浦和でプレーしたブッフバルトだ。ブッフバルトは、移籍してきた三都主をFWで使ってきた。エメルソンがワントップ気味だが、右に永井、左に三都主の3トップ(FWのレギュラー・田中は五輪予選で不出場)。ジーコジャパンで左SBにコンバートされ精彩を欠く三都主だが、やはり彼の魅力はゴール近くでの躍動にある。ブッフバルトはジーコに三都主の使い方を警告したかったのか。でも、ブッフバルトに限らずとも、三都主がSBに不向きなのは明らかだ。三都主はロベルトカルロス(ブラジル代表の世界最強の左SB/レアルマドリード所属)ではない。私はSBは専門職だと思っている。Jリーグで最強の左SBといえば、横浜のドゥトラだが、彼はブラジル人でロベルトカルロスに体型が似ている。強い守備とスピードのある上がり、正確なクロスが蹴れて、しかも、スタミナがある。日本人で左右のSBができる選手は少ない。そのため、Jリーグのクラブの多くは3バックを採用している。4バックをやりたくてもできないのが現実なのだ。ちなみに、右SBだと、やはり、横浜の田中(隼)が成長株の一人。横浜は、Jリーグで数少ない4−4−2のシステムが組めるクラブだ。
肝心の試合結果は、アンジョンファン(横浜)、エメルソン(浦和)が高い個人技でそれぞれ得点を上げ、引分けた。
もう1つの見所は、磐田vs東京Vだ。この試合、東京Vの森本は15歳(中学生)で、Jリーグ史上最年少出場を果たした。彼は身長180�僉�体重71�舛汎押垢箸靴紳粒覆了�ち主。しかも、身のこなしが軽くパワーもある。風貌は和製ロナウドといった感じ。得点の雰囲気があり期待できる。アルディレス監督の指導の下、大きく育ってほしい。森本のほうが話題の平山よりも素材としては上だろう。
TV放映された数試合の開幕戦を見た限りでの印象だが、まだまだ、チームのコンディションは上がっていない。コンビネーションが悪いし、戦術の徹底も不十分。フィジカル面でも、たとえば、前半押し捲ったFC東京が後半息切れして、新潟に追いつめらるシーンもあったし、前半リードしたセレッソ大阪が後半、名古屋に逆転されている。攻撃サッカー、速攻、プレスといった戦術傾向を否定しないが、スタミナ配分、ペース配分も必要だ。試合開始から動き回るだけではサッカーにならない。動きの質を高めてほしい。


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