| 2004年03月11日(木) |
健康管理に問題はないのか |
不思議だ、こんな話は聞いたことがない。UAEで開催された五輪アジア地区予選を戦った五輪日本代表(U23)が、遠征中、下痢・発熱に悩まされ、帰国後も数人の選手が回復しないという。一般の人が海外旅行に行くとき、「水に気をつけろ」は常識だが、まさか、水道水を飲んだわけでもあるまい。 遠征先のUAEといえば、私は行ったことがないが、駐在した友人の話によると、中東のなかで一、二を争う近代国家で、アラブの富豪が豪遊するリゾート地の1つとのこと。戒律の厳しいイスラム圏にあって、UAEは彼らの息抜きの場でもあるという。日本(U23)代表は、衛生環境が劣悪な発展途上国に遠征したわけではない。にもかかわらず、下痢・発熱に冒されたのだ。選手達がセルフコントロールを誤ったか、選手団としてミスをしたか、あるいは、事故か…の3つのうちの1つが原因だろう。 プロスポーツ選手といえば、健康管理に普通人より気を使う。もちろん、ミネラルウオーター以外を口にすることはあるまい。日本代表ならば、超一流ホテルに宿泊する。世界のサッカー強豪国の多くは、代表選手の食事は専属料理人がつくるのが当たり前らしいが、日本代表が専属料理人を遠征に帯同したかどうかはしらない。そこまでしなくても、選手の健康管理には専門スタッフがそれなりの配慮をしたと思う。にもかかわらず、このような事態を招いた原因を徹底的に究明し再発防止に努めなければいけない。 UAEラウンドについては先述したとおり、カタールに引き分け、UAE戦は劣勢の日本が終盤に2点を上げて勝ったが、2試合とも、負けておかしくない内容だった。このチームは、初戦のカタール戦で力を出し切れず、大一番のUAE戦も体調が万全でなかった。ここまでは、2勝1分とトップだが、勝点7か勝点3かは、まさに紙一重だった。結果を出したものの、試合内容、チーム管理面とも、誉められた代表チームではない。 実を言うと、現在のY監督が率いる日本(U23)代表が五輪に行くことは正しくない、というのが私の見方。予選の組合せに恵まれたうえ、あまり強くない相手に内容の悪い試合で勝ち進み、結果、五輪に行くことになるのは、若い選手にとって、マイナスだ。もちろん、健闘した、田中、今野、森崎、那須、鈴木といった選手には気の毒だが、チームとしては、一度、挫折を味わったほうがいい。世界のサッカー界では、五輪に出たかどうかが評価の対象になることはない。挫折を糧にし、近い将来、Jリーグでいい指導者に出会い大きく育って、五輪よりももっと大きな夢に近づいてほしい。
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