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2004年02月11日(水) コーチではだめだ

ロシアのA代表と引き分けた日本五輪(U23)代表。この試合に限れば、健闘という評価でいい。あくまでも「健闘」。
1点目はリベロのトゥーリオがゴール近くまでもちこみ、ロシアDFともつれながらねばって出したボールを坂田が高松につないでゴール。この得点経過から明らかなように、トゥーリオの攻撃力が得点を生んだ。トゥーリオには、韓国代表で活躍したフォンヨンボのような存在になってほしい。
もっとも健闘できた最大の理由は、ロシアのあまりにも多すぎるミス。日本の1点目もロシアのGK、DFが混乱した結果だ。攻撃面では、決定的チャンスを何度も外した。あれだけチャンスがありながら1点しかとれなかったのは、運がなかったこともあるが、ミスが多すぎて、勝利の女神が見放したからだ。
さて、五輪日本代表の課題はやはり、トップ下。山瀬に代わって出場した松井だが、目立たない。このチーム、前に出る意識は高い。だが、サッカーでは状況によって、しっかりビルドアップすることも必要。このチーム、ボールの収まりどころがない。しかも、中盤から自陣にかけて、ボールを相手に奪われ決定的場面を何度もつくられた。安定したボールキープができないからだ。ダイレクトの意識が強すぎて、「預けてためる」時間がない。そのために、不正確なパスを連発した。
ダイレクトプレーは走リ込むスペースにパスを出せばチャンスが広がるが、逆に出れば相手がカットして、プレゼントボールになる。日本には、そうしたミスがあまりにも多かった。ダイレクトプレーは、敵陣で展開してこそ、効果が上がるものなのだ。自陣で相手に引っ掛けられたり、プレゼントボールになれば、得点機につながる。危険が高い。なんでもかんでもダイレクトというのでは、単細胞すぎる。
プロの監督ならば、得点の厳しさが身についているので、観念的なチーム戦術はとらない。この当たり、コーチと監督の違いが現れた。五輪代表は監督を代えたほうがいいけど、もう間に合わない。
ロシアの調子がよければ、1−5くらいで負けていたかもしれない。実力ではそのくらいの点差で負けてもおかしくない。


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tram