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2004年01月19日(月) 三都主の浦和移籍

清水の三都主が浦和に移籍する。トレードマネーは3億5千万円。この移籍金はJリーグ発足以来、一、二を争うほどの高額らしい。清水はアンも横浜に出しているので、大幅な戦力ダウンとなったけれど、三都主の移籍は、このところリストラ先行で暗いJリーグに明るい話題を提供した。プロスポーツは、とにかく景気がよくなければ始まらない。一流は一流にふさわしい報酬を得ることは当然のことだ。
さて、三都主は日本で人気ナンバーワンの浦和に申し分のない金額で入団したのだから、大いに喜んでいるに違いない…いや、もしかしたら、心底納得していないのではないか…というのは、三都主は一度、プレミアのあるクラブに入団寸前までいって、英国の外国人枠のレギュレーションにより入団を断念した過去がある。それだけに、三都主自身に欧州志向がなくなったとは思えないのだ。浦和の3億5千万で満足しているのだろうか―それとも、欧州で腕を磨き、ビッグクラブでそれ以上の金額をゲットするチャンスを待ちたいのではないか―と。
私は以前、日韓W杯後において、日本人選手として欧州に進出できる可能性の最も高い選手として、三都主、大久保の二人を挙げた。しかし、その後、三都主は専門の左サイドハーフから左SBにコンバートされ、代表戦では不本意なゲームが続いた。大久保も、本人の自覚不足、クラブの教育指導力不足でつまずいた。三都主のほうは昨年末、俊輔のリタイアで左サイドハーフに復帰するや、その実力をいかんなく発揮した。そのとき、いまの日本代表は三都主中心で、という私の着眼点が間違っていなかったことを再確認できた。三都主のコンバートは、ジーコ構想に対する、私の最大の疑問の1つでもあった。
話が横道にそれたが、私は同時期、日韓大会後、欧州進出できる選手の多寡が日本代表の実力のバロメーターになる、と書いた。大会後、中田・小野に続いて、稲本・鈴木・戸田・川口・高原・俊輔・柳沢・藤田…が渡欧した。日本人選手も世界の一流の仲間入りかと思えたのもつかの間、いま現在レギュラーなのは中田・小野の二人だけ。ほかの選手は出場機会に恵まれない。出場できない理由は簡単、実力不足だ。
W杯後の日本人選手の進出は、欧州クラブのジャパンマネー(日本企業のスポンサー)狙いや広告塔としてであった。だから、その目的が終わったところで、使い捨て。選手契約は増えたけれど、日本と欧州との力量の差が縮まったわけではなかった。
ことほどさように、世界のサッカーはカネまみれ、選手は使い捨てだ。だから、純粋にサッカーをやるのなら、Jリーグのほうがマシ、という見方もある。けれど、カネまみれを承知で欧州にいって荒稼ぎというのも悪くない。私はもちろん、後者のほうを志向する選手を支持する。スポーツは純粋ではないし、カネが目的で何が悪い。


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