Sports Enthusiast_1

2004年01月10日(土) 朗報

明けましておめでとうございます。
年末から海外に行っていておととい帰国したため、年末年始のスポーツイベントを見ていない。いまはちょうど「祭りの後」といった感じ。ハイスクールサッカー、カレッジラグビーの決勝戦くらいが話題に上っているようだが、どちらもあまり関心がない。
さて、新聞報道によると、市原のオシム監督が残留を決めたらしい。朗報だ。オシム監督は市原にとどまらず、できるだけ長くJリーグで活動してほしい監督の一人だ。その理由は繰り返しになるので書かないが、日本サッカーの実力を冷静に、しかも、的確に分析するオシム監督の眼力は、サッカー発展途上国の日本にとってまだまだ重要な人材だ。
日本サッカーは「大人」ではない。現在の世界ランキング、日韓W杯ベスト16はできすぎ、日本人選手の欧州「進出」は実力とは無関係、いまの日本人選手に必要なのは猛練習、チームに必要なのは戦術・戦略の徹底―こうした当たり前の指導方法が「特別視」されることが、日本サッカーが「子供」であることの証明なのだ。
公式戦サッカーでは、なにが起こるかわからない。格下代表チームが世界ランキング10位以内の代表チームを負かすこともある。その確率は高くないけれど、ゼロではない。事故を避けるたために必要なのが危機管理だ。数ある危機管理のうちの1つは、選手の戦うモチベーションの維持だろう。特別な選手を特別に扱うことは間違っている。すべてが平等・横一線で競争することが必要だ。さらに、選手のその日の調子を見抜くことも、指導者の重要な役割だ。調子の悪い選手は使わない。だから、先発予告など考えられない。
サッカーでは連携が必要だという。当たり前だが、連携をどれだけ短期間でつくれるかが一流と二流の差といえる。現代のグローバルで流動的なサッカーでは、代表選手を固定するチームづくりは期待できない。やりくりが必要なのだ。だから、いろいろな選手の組合せを試すことが代表戦で求められる。
このような課題は代表チームだけのものではなく、Jリーグの各クラブに課せられている。日本のプロサッカークラブは選手層が薄い。一方、欧州の一流リーグでは、各国の代表選手がベンチにごろごろしている。それを無駄と見るか勝つための条件と見るかは、もちろん後者に決まっている。繰り返すが、選手に必要なのは競争。
クラブの選手層だけ見ても、日本サッカー界は「子供」だ。到底、欧州・南米に及ばない。Jリーグ各チームの選手層はきわめて薄い。代表選手が居並ぶクラブなど皆無に等しい。ゆるい競争では、選手の実力向上は難しい。
新聞報道等によると、ここまで書いてきた課題に真剣に取り組んでいるクラブは、たぶん、鹿島・磐田・横浜の3つだけだろう。市原も選手育成には熱心だが、金銭的に余裕がないらしく、中心選手をどんどん放出してしまい、選手層が薄い。厳しい経済事情を若手育成で補っているところが、逆に市原のよさだ。無論、市原のよさとは、オシム監督の指導理念の正しさにほかならない。
市原に鹿島と同じくらいの規模の選手補強費があれば、オシム・市原は、とっくに優勝しているに違いない。


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