Sports Enthusiast_1

2003年12月25日(木) サッカー、最近の話題から

(その1―中田の移籍問題)
中田がボローニァに移籍するらしい。ペール―ジャ、ローマ、パルマときてボローニァというのは、中田の商品価値の下落を意味するのか、それとも来シーズンへの飛躍の足がかりとするための過渡的措置なのか、確言はなかなか難しい。移籍の主因がパルマの経営危機なのか、中田の選手としての力量の問題なのかも判断しにくい。ただ、パルマが消滅するわけではないのだから、中田のパルマに占める位置というのが絶対的なものでなかったことだけは確かである。中田の飛躍の時代は終わり、これからはよくて現状維持、悪ければセリエAから脱落する可能性も否定できない。プレミア、リーガエスパニヨール、ブンデスリーガからの勧誘の噂は管見の限りないと思う。
否定的な見方もある一方、中田はパルマ以外ならば、セリエAの中心選手として、まだまだやっていける、という意見もある。肯定的な見方を成立させるためにも、移籍が望ましい。中田はジャパンマネーを集める広告塔としての機能ももっている。商品価値はまだまだあるだろう。
(その2―ブラジル選手権)
ブラジルリーグはクルゼイロの優勝で幕を閉じた。クルゼイロの監督はルシェンブルコ、そして、2位サントスの監督はレオン。2人は、昨年、日韓W杯に向けチームづくりの途中にあった、ブラジル代表監督を解任された者同士。解任された2人の監督がブラジル選手権の1位、2位というのだから、2人とも、解任の汚名を挽回したと見るべきだろう(W杯でブラジル代表を率いたのは、フェリペで、いま、ユーロ04のホスト国・ポルトガルの代表監督)。
クルゼイロ、サントスの2チームには、若手の有望選手が育っている。ブラジルのクラブは、育てた若手を欧州の各リーグに輸出して、クラブ維持の財源とする。優秀な監督は名伯楽であり、ビッグマネーを生み出すエンジニアのようなものだ。才能のある若手がいても、チームで活躍しなければ価値を生まない。
若手に切り替えるか、実績ある選手で戦うか――監督の見極めというのは重要だ。実績のある選手を下ろしてチームの成績が悪ければ、責任は監督にある。一方、ベテラン中心ならば、成績の悪化の責任は選手に転嫁できる。監督批判が起こりにくい。サッカーに限らないけれど、選手の切り替え時がスムースなところほど、安定して上位をキープする確率が高い。選手を育てるか補強するかしか、チームづくりの方策はない。
ところで、クルゼイロには、かつて横浜フリューゲルスで活躍したジーニョがいる。まだまだ、ブラジルで第一線で活躍しているのだから、すごい。ジーニョは、すでに30代後半を超えたのではないか。
若手、ベテランを問わず、日本選手が実力で欧州クラブから声がかかるのは、まだまだ時間がかかりそう。中田、小野に次いで、実力で欧州でレギュラーになれる選手は・・・
(その3―Jリーグ改革)
Jリーグは、2年後、1シーズン制に移行する。望まれた改革である。Vゴール廃止、1シーズン制と、これまでこのコラムで力説してきたことが着実に実行に移されてきている。Vゴール廃止により、Jリーグは確実におもしろくなったし、クラブの力も上がってきた。
また、現行16チームから18チームに増えるらしい。が、1シーズン制・18チームで2チームの入れ替えでは少ない。3チームの入れ替えが望ましい。とにかく、これで真の優勝者がどこなのか、はっきるする。これまで、前期を捨てて後期に賭ける、いわゆる「鹿島方式」が通用しなくなるのだ。
白熱したJリーグに、五輪とW杯アジア予選が加わることにより、04年は日本サッカー界にとってバラエティーに富んだ1年になりそうだ。W杯開催を経て、日本のサッカーもようやく、普通の国のサッカーになってきた。残された課題は、もちろん、最大の課題の1つ、いうまでもなく、弱体化した日本代表の建て直しである。


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