U20の世界大会で、日本はベスト4進出を逃した。予選ではイングランド、エジプトに勝ちコロンビアに負け、決勝Tでは、韓国に勝ちブラジルに負けた。 負けた南米2チームには大敗を屈している。活字報道だけで試合を見ていないが、南米の2チームに大敗したのは、日本と南米のサッカー環境の違いだろう。たとえば、ブラジルリーグで上位で健闘しているサントスのロビーニョ、ジエゴがリベルタドーレス杯で活躍した年齢は18、19だったし、あの大会で優勝して、いまトヨタカップで来日しているボカジュニオ―ルのテベスもそのくらいだ。つまり、南米では20歳以下でも第一線で活躍している選手がたくさんいる。日本でもぼちぼちと、Jリーグで活躍している選手が出てきたが、その数は少ない。20歳以下は、Jリーグ・高校生・大学生と、組織的にも分散している。 日本ではU20→五輪→W杯という段階がイメージされているが、南米には、そのような段階はない。良い選手ならすぐリーグ戦で活躍し、U20だろうがフル代表だろうが、かかわりなく呼ばれる。トヨタカップがあれば、テベスのように、U20世界大会など無視してしまう。より自分が注目されるステージを、活躍の場に選ぶのだ。 さて、天皇杯ではJリーグ完全制覇の横浜が市立舟橋高校に90分どころか120分でも勝てなかった(PK戦で横浜が勝利)。市立舟橋は後半退場者を出したにもかかわらず、それでも互角にプロと渡り合った。PK戦でやっと勝った横浜は、サポーターから大ブーイングを浴び、負けた市立舟橋には健闘を称える大歓声が送られた。当然の光景である。後半は高校生のほうがいいプレーをした。 市立船橋には、カレンロバート、田中といった、才能のある選手が目に付いた。ところが、この高校生達はU20に選ばれていない。 サッカーには、適齢期などない。遅咲き早咲きは個人の資質である。日本では、ハイスクールベースボールが支持される伝統があり、サッカーにもその傾向が定着しつつあるが、私は好ましいとは思わない。高校など行くな、というわけではないが、サッカーで世界を目指すのなら、早くクラブで活躍したほうがいい。高校生を世界大会を含めた遠征には連れていきにくい。本人が自分にあった道を、うまく選択をしてくれることを望む。サッカーでは、若さが武器になることも少なくない。
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