市原の阿部勇樹がオランダ(フェイエノールト)と契約するらしい。この選手は私も買っている。東アジア選手権で代表に選ばれながら、ジーコ代表監督が先発で使わなかったことをこのコラムで批判したばかりだ。ジーコ代表監督の目は節穴だ。まったく選手を見る目がない。阿部は若いが、FWのチェ・ヨンス、MFの羽生、坂本、村井と並んで、市原のJリーグでの躍進を支えた。阿部はオシム市原監督が育てた優等生の一人ともいえる。阿部を代表に選びながら先発で使わないのは、ジーコ代表監督の数ある失態のうちの1つだ。 さて、報道によると、東アジア選手権で編成した日本代表の主力が、ことごとく故障しているという。香港戦で先発を外れた中沢(横浜)、途中交代した小笠原(鹿島)――もともと故障しているが。香港戦で途中出場した奥(横浜)、ここまで頑張ってきた三都主(清水)も悪いらしい。本山(鹿島)も怪我が完治していないまま代表に呼ばれた。 それぞれの怪我の状況は、外部の人間にはわからない。しかし、これでは、ジーコ代表監督は怪我人ばかりを招集した、と言われても仕方がない。海外組が不在のこの大会、Jリーグのメンバーで代表を構成しなければいけないことは、前からわかっていたことだ。もちろん、怪我人の予想はできないが、これまでの親善試合で、「固定メンバー」に無用にこだわったツケがまわってきた。親善試合などに無理に海外組を召集せず、Jリーグで活躍している若くて運動量豊富な選手を代表に呼び、実戦テストをしておけばよかったのだ。そうすれば、選手層は確実に厚くなっていた。 ジーコ代表監督の大会の乗り切り方にも問題が多い。手ごわいと思った中国戦を2−0で楽勝した日本。2戦目は香港だ。結果的には苦戦したが、それは結果論であって、乗り切り方としては、香港戦は、故障の重い選手は休ませるべきゲームなのだ。 わからないのは、もともと怪我の小笠原と奥(私は小笠原の故障は知っていたが、奥の故障は知らなかった)の二人を選んでいること。小笠原は中国戦、90分フル出場した。私は前のコラムで、小笠原を奥に代えるべきだと書いた。小笠原の後半の動きが落ちたからだ。2−0で楽勝に近いあの試合、怪我の小笠原のフル出場は無意味だし、香港戦の先発も見合わせるべきなのだ。 東アジア選手権は、中2日の強行日程。コンフェデ杯のときにも書いたけれど、ターンオーバーを使うべきなのだ。そもそも、東アジア選手権は、強行日程に対応するため、登録選手数を増やすという特別のレギュレーションを採用したはずだ。監督は、こうした緩和された制度をうまく利用しなければいけない。やっぱり、ジーコ氏は素人監督だ。
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