| 2003年12月08日(月) |
敵は気候か、それとも・・・ |
06年W杯ドイツ大会1次予選の組合せが決まった。日本は、インド、オマーン、シンガポール。どの3国も日本より実力で劣る。国際経験も少ないし、海外で活躍する選手を知らない。ホームならば大差で勝てるだろう。 だが、最大の敵となるのは、3国それぞれの厳しい気候だ。インド、シンガポールは観光で訪れたことがある。乾季と呼ばれ、比較的すごしやすいのが11月〜2月ころと記憶しているが、たとえば、インドは広大な国土を誇る。試合がどこで行われるかわからない。仮に雨季の北インドで試合が行われたとしたら、日本は危ない。まず、行ってすぐならば、身体がいうことをきかない。いくら鍛え上げたプロ集団の日本代表チームといえども、インドのアウエーはきつい。シンガポールも同じようなものだ。中東のオマーンはどうであろうか。日本代表は先回予選免除であったため、アウエーの予選の厳しさを体験している選手が少ない。アウエーの予選試合経験者は、現在の代表の中では、中田一人ではないか。 報道によると、アウエーでは、試合前から選手に重圧がかかるらしい。周りは敵ばかり。歓迎されることはない。試合中でなくとも、日本選手にはブーイングが浴びせられる。ピッチ状態も悪いところが多い。審判のホーム優位の判定は覚悟しなければならない。これはお互いさまだが。食事、外出といった練習以外の生活も言語の壁があり、不自由を強いられる。そこに、厳しい気候が加わり、選手を疲労させる。結果、本番で走り負けることが十分、予測される。 もちろん、対抗策はある。まず、一言で言えば、「タフ」な選手をそろえることだ。海外でも精神的・肉体的に負けない強さをもった選手、海外経験が豊富な選手、スタミナがあり走力のある選手・・・いろいろな適性が考えられる。もちろん、そのすべてを満たすことは不可能だが、複数を満たす選手であれば、その選手は代表に近づく資格がある。たとえば、海外経験が皆無であっても、走力があり、相手に競り負けない強さを持った選手ならば、海外経験豊富でもアジアの風土に適応性を欠く選手よりは、代表に向いている。 代表サッカーは風土の戦いだ。風土というのは通時的(歴史性)かつ通態的(地域性)な同一性のこと。代表チームは異なる風土を背負って戦う。だから、ホームが優位なのだ。日本代表に厳しさが足りないのは、日本的風土の特性だ。 CATVには、リーベルのサポーターが、監督退陣を求め気勢を上げているシーンが映し出されている。宿敵ボカに2−0でホームで完敗したようだ。「頑張ったのだから、負けてもいいよ」、というサポーターはブエノスアイレス(アルゼンチン)にはいない。憎きボカに完敗した以上、監督の責任を問うのが、ここでは普通のことなのだ。 日本は、東アジア選手権で韓国と優勝を争うことになった。韓国は日本のライバルだ。ここで日本が負ければ、監督の責任を問うことが普通だ。タイトルを賭けた試合で勝負の責任を問わないのならば、プロではなくサークル活動にすぎない。サッカーはスポーツであって、日本代表が演じるイベント興業ではない。神様だろうが仏様だろうが、過去にどんな実績がある選手だろうがへぼだろうが、監督としての責任を問うのがスポーツマスコミ、サポーター、協会幹部の仕事だ。
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