サッカーJリーグは、J1が14節をほぼ終了、1位・磐田、2位・鹿島の旧二強に横浜を加えた3チームが優勝の可能性を残して最終節を迎える。二強時代は終わっていなかった。それにしても今節は、きょうの市原vs大分、きのうの東京ダービーなど、熱戦が多かった。 そのFC東京の原監督は日本人監督の中で最も、いい仕事をしている。それまで右サイドでレギュラーだった佐藤を横浜に出して、石川を抜擢、石川が期待にこたえて、世界レベルの選手に成長しつつある。DFの茂庭、加地も育てたし、FW(左サイド)の戸田も成長している。 日本人監督では、横浜の岡田監督もいい結果を出している。横浜は、前に書いたけれど、いい補強をして、前期優勝、後期2位と健闘している。FWのマルキーニョス(東京V)、久保(広島)、MFの奥(磐田)、佐藤(FC東京)、DFの中沢(東京V)、ユ(韓国)が新加入(ユは再加入)。中心選手の大半が移籍組だ。 新戦力については、育成にしても補強にしても、監督の手腕が大きい。たとえば、アルディレス監督率いる東京Vは、エムボマの加入が大きいことはもちろんだが、すでにチームにいた選手が活躍して13節まで優勝戦線に踏みとどまった。 今季のJ1の監督の中で最も話題をさらったのが、オシム(市原)だ。市原の若手選手を鍛えあげ、的確な戦術で上位をキープしたが、14節で優勝争いから脱落した。そのオシム監督が、どうも市原を辞める可能性が高い。Jにいる監督の中では、日本代表監督に最もふさわしい人材の一人だっただけに、日本を離れるのは残念だ。オシムには世界中のクラブからオファーがあるというけれど、高齢なだけに、日本代表でその手腕を発揮する可能性は断たれた。 日韓W杯終了後、06年を目指して日本代表がもう一段進化するためには、もう言っても遅いけれど、オシムのようなシニカルでありながら情熱をもった監督が必要だった。このことは何度もこのコラムで書いたことだが・・・オシムが日本を離れるのは、重ね重ねも残念でならない。 さて、けっきょくのところ二強と呼ばれる磐田と鹿島の優勝争いになったのだけれど、その理由はどこにあるのだろうか。これも何度も書いたことだけれど、試合数の少ない前後期制度のためだ。後期、どこのチームも勝ちきれない団子状態になったリーグ戦で、終盤近くに対戦相手に恵まれ、勝ち星を増やして勝点3を積み重ねたチームが優勝してしまう。勝ちきる力があるから優勝するのではあるが、調子の波に乗ったチームの優勝という印象が否めない。 前後期制度を廃止して、J2と同じ長丁場にすれば、今季の結果も違ったのではないか。1シーズン制度にすれば、年間順位というややこしい断り書きを出さないで済むし、J1優勝とJ1昇格がすっきり決まる。J1は、一日も早く、1シーズン制度に戻すべきだ。
|