| 2003年10月26日(日) |
スピードがすべてを制す |
ワールドシリーズは若さのマーリンズが老練のヤンキースを破った。勝者・マ―リンズの象徴が1番のピエールだろう。若くてスピードがある。マーリンズのチーム年俸はヤンキースの何分の一とか。プロスポーツがカネだけでないことを証明した。立派なチャンピオンだ。 さて、Jリーグが相変わらず面白い。上位チームの特徴として、若くてスピードがあり、運動量のあるサイドプレイヤーの存在が挙げられる。たとえば、躍進著しいFC東京の石川。彼がきのうの清水戦で決めた2発のシュートは非凡なものがあった。こういう人材が日本代表にほしい。市原では、村井、坂本、羽生。横浜ではルトラが抜群だが、きょうのC大阪戦で退場になった佐藤も右でいい仕事をしている。浦和には山田がいる。東京Vには、年齢は若くないが、三浦、平野の活躍が目立つ。この二人がいなかったきのうは、仙台に苦戦した。 それに反して下位に低迷するC大阪、仙台、大分、神戸には速いサイドプレーヤーが見当たらない。同じように、かつての強豪、磐田、鹿島、清水、名古屋が地盤沈下してきた最大の要因は、スピードのあるサイドの選手がいないことだ。それに気づいた鹿島は、深井という新しい才能を積極的に使って、チームカラーを変えようとしている。深井も楽しみな選手の一人だ。 Jリーグの野心ある監督たちは、チームコンセプトを作成するうえで、おそらくスピードを重視したに違いない。攻守の切り替え、4バックの場合はSBの上がり、3バックの場合は、両サイド。タッチライン沿いをスピードに乗って上がり、クロスボールを中に入れる、カウンター攻撃では、FWのポストプレーに反応して左右のオープンスペースに開く。スルーパスにはトップを追い越して、二列目から反応してDFの裏に出る。このような攻撃の形は当たり前のパターン。世界のサッカーでは、こうしたサッカーをしなければ勝てないことは、このコラムで何度も書いた。 日本代表では、左右のSBが弱点だといわれ、三都主を左のSBにコンバートして失敗した。けれど、この結果はもちろん、三都主の責任ではない。三都主を本職の左サイドで使わない監督が悪い。繰り返しになるが、日本代表を運動量、スピードを基準にして選考しなおせば、チームが変わり、強くなる。 日本代表をヤンキースにするかマーリンズにするか。もちろん、マーリンズである。マーリンズが勝ったのだから。マーリンズにするためには、スピードがなく運動量のない選手は呼ばないことだ。欧州にいようがいまいが、選手の持ち味は変わらないのだから、あとは監督の眼力と決断次第。
|