| 2003年10月23日(木) |
サポーターもプロに成長せよ |
元・セレソンの「悪童」こと、ロマーリオの話題。しかも、プレーではなくって場外乱闘。報道によると、ブラジルリーグの下位に低迷するフルミネンセのファンが、練習中のグラウンドに鶏を投げ入れた、それに怒ったロマーリオがスタンドに突入し、鶏を投げ入れた男とつかみ合いになったという。 ロマーリオはブラジルの天才FWだが、とにかく素行が悪い。監督、チームメイトとのトラブルは当たり前。そのため、「悪童」というニックネームを頂戴した。なお、この悪童とコンビを組んだこともあるのが、かつて、東京ヴェルディでプレーしたエディムンド。こちらも、「悪童」に引けを足らないトラブルメーカーだったが、東京Vではまったくの優等生。浦和に移籍してからはやる気をなくして、すぐ本国に帰ってしまったけれど。さて、ロマーリオがまだ、フルミネンセでプレーしているとは驚きだ。もう40歳近くになるのではないか。しかも、「悪童」ぶりも健在とは。 ブラジルのサポーターは過激だ。応援しているチームが低迷しているからといって、鶏を練習グラウンドに投げるとは品位がない。「悪童」が怒るのも無理はないけれど、サポーターの姿勢としては立派ともいえる。鶏を投げ入れた男は、ロマーリオを狙ったのかチーム全体に怒りをぶつけたのかは不明だが、低迷を許さないという抗議の姿勢は、サポーターとして健全だ。 いまJリーグは終盤近く。J1からの降格争いがおもしろい。仙台、神戸、大分、京都が降格対象らしい。この4チームに共通点を見つけることは難しい。いずれも、外国人の補強に失敗したとはいい難いし、地元には熱心なサポーターも多い。もちろん、下位に低迷する理由はあるのだろうが、この4チームの状況はそれぞれ違うようだ。ただ強いていえば、選手層の薄さ、レギュラークラスがケガをしたとき、二番手選手の力が弱かったとはいえるだろう。 4チームのサポーターも鶏は投げなくとも、弱いチームを叱咤する意味で、ふがいない試合をしたときは拍手をやめてブーイングをしたらいいのではないか。一生懸命やっているのだから、負けてもしょうがない、というのではプロは育たない。熱闘甲子園の世界ではないのだから。 サッカーに限らず、サポーターはプロに成長する必要がある。スタジアムで我を忘れて応援する必要を否定しない。応援歌を歌い、歓声を上げるのもいい。そうした応援が選手の励みになるだろう。だが、最大の応援は、批評・批判・抗議だと私は思っている。選手のプレー、監督の戦術、フロントの運営などを監視し、それらに満足を得られないときは、サポーターは声を上げてほしい。応援と抗議は等しい関係にある。それができなければ、サポーターとして失格である。
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