Sports Enthusiast_1

2003年10月04日(土) お見事、岡田采配

横浜vs市原の首位攻防戦は、横浜が1点差の勝利。好試合だった。どちらもプレッシングサッカーを展開する似たタイプのチームだが、横浜のほうが力があった。市原の選手には失礼かもしれないが、はっきりいえば、横浜の選手の方が格上ということだ。市原はよく鍛えられた、規律の徹底したチームだが、やはり、日本代表クラスをそろえた横浜には及ばない。解説のK氏が指摘していたように、力の上の横浜の各選手が攻守の切り替えなど、市原同様規律を守り、しかも、運動量で市原に負けないとあっては、市原に勝ち目はなかった。得点は1点差だが、ゲームの主導権は最後まで、横浜にあった。
それにしても、Jリーグのレベルは上がってきた。上位チームのタイプは、みな似ている。この流れをつくったのが、市原だろう。横浜、浦和、市原、名古屋、FC東京の戦術は似ている。激しいプレス、ワンタッチプレー、サイド攻撃、豊富な運動量・・・など、前に書いたとおり、世界のサッカーの傾向を踏まえている。しかも、個々の選手のシエイプアップも見事で、90分、動きが落ちない選手も多い。さらに、後半、残り時間が少なくなったところで得点にからむ、ス―パーサブの役割をまっとうできる若手選手が育ってきた。彼らはスピードがあり、疲れてきた相手DF陣を混乱させ、さらに、シュート力がある。将来が楽しみだ。
これら上位チームの監督はみな、適材適所を知り、選手起用のタイミングもいい。いずれも、味のある采配を見せてくれる。どこかの代表監督のように、「勝っているときは動かない」なんて、愚かなことはしない。勝っていても負けていても、状況次第で動かなければいけないのが、サッカーなのだ。
たとえば、市原戦でみせた、横浜岡田監督の選手起用は的確だった。右サイドの佐藤に代わった清水、FWマルキーニョスに代わった坂田の二人が、得点こそならなかったが、決定的な仕事をした。守備を厚くするとか、中盤を代えるなどしない。この采配は、攻撃は最大の防御なり――という古い諺が、サッカーでは有効なことを示した。市原相手のときは、気持ちで受けにまわってはいけないのだ。
横浜が一歩抜け出した後期。このままいけば、私の予想を裏切って、横浜が前後期を制することになる。そうなれば(外れたからいうわけではないけれど)、前後期制度の意味が今年も喪失したことになる(去年は磐田が完全優勝)。希望として、このまま、最後まで横浜に首位をキープしてもらって、前後期制廃止の世論が高まってほしい。サッカーのリーグ戦勝者は1年に1チームでよい。
サッカーにおいては、何事も、グローバルスタンダードの流れに抗することはできないのだ。


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