21日のJリーグは熱戦が多かった。柏―市原、磐田―鹿島、ガ大阪―神戸、仙台―FC東京がドロー。特に、市原、仙台は勝利を目の前にして、相手に引き分けに持ち込まれた。いわゆる負けにも等しいドローだが、このなんともいえないカタルシスがサッカーの真髄だ。 磐田vs鹿島は、アウエーの鹿島の老獪な引き分け狙いの試合運びに、磐田が勝ち切れなかった。後期の鹿島は「本気モード」。鹿島の前期は調整、後期は本気の前後期の戦い方が見て取れる。はやいとこ、前後期制度を廃止しないと、鹿島の後期優勝、チャンピオン決定戦優勝のパターンが定着してしまう。ほかのクラブがなぜ、この戦い方ができないのかといえば、選手層の薄さ故だ。鹿島は新人、ブラジル人、他クラブからの選手供給が実にうまくいっている。スカウト陣・資金面を含め、いまのところ鹿島は、Jリーグのなかで群を抜いた存在。だからこそ、1年間を通して、このクラブがどのような戦い方をするのか確認してみたい。 選手層でいえば、前期優勝の横浜Fマリノスが鹿島に続く。横浜は後期を捨てていると書いたが、このところ、控えの若手選手が台頭し、チーム力を上げてきた。横浜は、日本代表クラスの選手補強に成功した。 後期好調のV東京は、エムボマ、ラモンといったワールドクラスのベテラン2人がチームを引っ張り、それに乗って成長期の若手が爆発、加えて、三浦、山田、米山、林といった中堅が堅実な仕事をしている。企業でいえば、人材のバランスがいい。 市原は代表クラスが1人(チェヨンス)しかいないのにもかかわらず、猛練習による運動量とチーム戦術で上位に食い込んでいる。だから、チェが不在だと勝ちきれない。スポーツで勝ち続けるには、選手層の厚さがものをいう。 期待の、というか、優勝候補に挙げたセレッソ大阪は、現在13位と低迷。まず優勝は不可能に近い位置。エースの大久保が慢心から、先の韓国戦の戦犯扱いされた。大久保のゲーム中の態度、試合への取り組み姿勢に、サッカー協会幹部から、批判が集中したらしい。こういう選手は早いとこ、海外リーグでもまれたほうがいい。自分よりうまい選手が沢山いるリーグにいってレギュラーをとる努力をすることによって、人間性も自然に変わるだろう。契約する欧州のクラブがあればの話だが。
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