| 2003年09月11日(木) |
まだ辞めないの、ジーコさん |
セネガル戦は完敗だ。一部の新聞報道では、「惜敗」の見出しもあったようだが、力の差は歴然としていた。確かにボール支配率で日本が高く、決定的チャンスも日本に数度(私の記憶では3度)あったけれど、それはセネガルにも同じ数ほどあったわけで、いっても仕方がないことだ。 セネガルの強さは、完全にゲームコントロールしたこと。これだけ完璧にコントロールできたということは、力の差がそれだけあった証左である。再三、実況アナ氏も指摘していたように、前半、CKから1点リードした後のセネガルは、7人で守って3人で攻めるという形。日本代表は愚弄されたといっていい。セネガルに余裕が感じられた。この試合は先のW杯のときのトルコ戦に似ている。あのときも得点差は1点、日本は「惜敗」したのかというと、そうではない。完全な力負けである。 日本代表の前半のねらいは、セネガルの浅いバックラインを見てのスルーパス。だが、これが成功しない。裏を取れるスペースがあるように見えて、セネガルDFは帰れる自信があるスペースなのだ。スルーパスは、私の見た限り、一本もとおらなかった。オフサイドをとられるか、カットされるかのどちらかだった。 ねらいが封じられると、次の手がないのがいまの日本代表である。センターライン付近ではセネガルがそれほどプレッシャーをかけないので、「黄金の中盤」が機能しているかのように見えるが、無駄回しである。ゴール近くになれば、セネガルのプレスが強まり、それに対抗できるのはヒデただ一人。一対一で勝てる相手ではないが、もう少し食い下がらないと、勝利は見えてこない。 あいかわらずの、ジーコ監督の無策ぶりである。終了間際、ボランチの稲本が積極的に上がってチャンスをつくったが、ときすでに遅し。稲本を上げなかったのは、セネガルのカウンターを恐れたためだろうが、リードされているのだから、ワンボランチで稲本を前に出すべきだった。彼はW杯で得点を上げ、プレミアでも得点を上げている選手なのだ。負けているのだから、彼の守備力よりも攻撃力を生かすべきだろう。なぜワンボランチができないかといえば、控えのMFに守備の専門家がいないからだ。攻撃的ボランチの遠藤が退いて出てきたのは小野だった。小野もいい選手だが、稲本、小野が2ボランチで攻撃的に出るならば、以前書いたように、3バックでしっかり守るべきなのだ。同じようなタイプの選手を中盤に集めたいまの日本代表は、攻撃のバリエーションがないし、状況に応じた有効なシステム変更ができない。 売り物の三都主の左サイドバックも機能しなかった。三都主が活きる場所は、やはり、ゴール付近、サイドライン沿いを駆け上がって得点にからむタイプではない。守備の不安がある分、このコンバートは失敗である。韓国のように強くて速い攻撃に会うと、対処できないだろう。 いまの日本代表は不自然、ちぐはぐで、よそいきのサッカーをしている。結果、攻撃にリズムがないから、満員のサポーターと一体となったサッカーができていない。監督が選んだ選手の適性と監督がイメージしているシステムに齟齬があるのではないか。あるいは、監督に攻撃のイメージがないのではないか。 選手の精神力に問題があると、監督はコメントしているらしいが、監督が監督の能力を持たないことが、いまの日本代表の最大の問題なのである。 セネガルは、アウエーでドローで十分、という戦い方なのに、攻めきれないのがいまの日本代表だ。真剣勝負だったら、点差はもっと開いただろう。惨敗しなければ許す、というのでは、アジア予選という真剣勝負では勝てない。 ジーコ監督は勝負師としての的確性に欠ける。適性に欠ける人物をそのポストにおき続けるというのは、企業ならば経営者責任を問われる問題だ。イベントに客が入れば満足、というのでは・・・
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