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2003年09月09日(火) アレクサンドロス

明日は日本代表のセネガル戦である。セネガルは早くから来日し時差調整をし、それなりの準備をして試合に臨むという。先のアルジェリア戦とは違うというわけだ。ところが、報道陣をシャットアウトした市原との練習試合(9.07)では、後半息が上がって、逆転負けしたらしい。強いといわれるセネガルだが、コンディション、モチベーションとも、アルジェリアよりはやや、ましといったところか。サッカーは何があるかわからないから、試合結果については、まだ無視できる段階。ま、ホームだから勝たなければいけないけれど。
それよりもなによりも、いまの代表チームの可能性を見たい。セネガルに対する事前の情報収集力、それに基づいて組み立てられた戦術・意思統一など、監督が相手をどのように分析し、選手をどう動かすかといった面である。
ピッチに立てば試合をするのは選手だといわれるが、選手が相手のすべてを見ることができるのかといえば、実は違う。一対一の格闘技であっても、選手は相手の動きを見通すことができない。それがスポーツ(戦争)の不思議なところだ。
アレクサンドロス(マケドニア王)はダリウス三世(ペルシア王)との戦いに勝ってアジアからヨーロッパを救ったといわれる。この戦いに勝って、アレクサンドロスはインドに至る大帝国建設の一歩を進めることができたのだが、勝因はペルシア軍の一瞬の乱れをアレクサンドロスがついたことによると伝えられている。ことほどさように、勝負は指揮官の一瞬の判断によって決まるものなのだ。
アレクサンドロスは勝利の後、世界最大級のペルシャ帝国の首都ペルセポリスに火を放って破壊した。自分がペルシア帝国の後継者ではなく、新しい世界の王であることを知らせるためだったという。
新しい王は、古い遺産を受け継がない。サッカーの代表監督にもその傾向がある。だが、真の王にしてその選択が可能なのであって、平凡な指揮官がアレクサンドロスのまねをすれば、結果は悲惨なものとなる。現在の日本代表監督は前監督の遺産を受け継がないつもりらしいが、指揮官としての才能に恵まれないため、世界征服はもちろんのこと、最低目標のアジア征服すらできないだろう。このまま代表監督が代わらなければ、日本代表がドイツで活躍する姿を見ることはない。06年は日本のサッカーファンにとって寂しい年で終わるだろう。


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