Sports Enthusiast_1

2003年08月09日(土) フォークボール禁止令

昨夜、なんとなく、読売vs横浜の消化試合を見ていた。読売の投手は林。才能のある若手左腕である。腕、肘の角度がいいと思う。特に左打者には見えにくいようだが、逆に右打者には見えやすい角度のようで、簡単にホームランを打たれていたところが課題か。
林の武器はまずストレート。次に、同じ腕の振りと角度から繰り出されるスライダー。私のお気に入りだ。このボールが低めにくると、右打者はボールゾーンでも振ってしまう。ちょうど、中日の野口の好調時のスライダーがそうだった。林は、右打者対策にスライダーを多投して欲しいのだが、キャッチャー阿部があいかわらず、勝負球にフォークを要求する。弱気である。今シーズン、私の予想通り読売投手陣は崩壊したが、その理由の一つが阿部のリードの悪さだ。ピンチでの勝負では、ことごとくフォークを要求して、投手陣のリズムを壊していた。シーズン前半、抑えの河原が打たれた球種は、角度のないフォークだった。ストライクゾーンにくると合わされ、ボールゾーンだと見極められていた。この試合、救援の久保へのサインも納得がいかない。解説のT氏もさかんに阿部のリードの問題を指摘していたが、同感である。久保投手の場合、右打者へのカットボールのコントロールがよく、まず、打たれまいと思ってみていたのだが、勝負球がフォーク。きのうの久保ならば、ストレート、カットボール、スライダーのコンビネーションで、まず右打者は手が出ない。それなのに、フォークを要求する。新人久保には阿部のリードに首が振れない。納得しないまま投げるから、コントロールが定まらず、ストライクゾーンに入ってしまう。結果それをベッツに打たれた。続くラミレスも同じパターンだったが、ラミレスが打ち損じ助かった。あのボールはヒット(長打)になってもおかしくなかった。
なぜ、阿部は投手を信頼しないのか。バットがボールに当たることを心配して、ボールを落とすことばかり考えている。投手のボールが生きている時は、ボールの威力を信じて、バットをへし折るくらいの勢いを要求すべきだ。要するに、阿部はガッツ、戦う姿勢・根性がないのだ。弱気=フォークボール偏重は、若手投手成長の妨げである。
読売の中堅投手陣が伸びない要因は、フォークに頼りすぎるからだ。若手はまず、戦う姿勢を身に付けることだ。ボールの威力を増さなければ、打者との戦いに勝てない。バットを折らなくとも、芯に当たらなければいいのだから、カットボールなどで凡打で打ち取ることを覚えさせよ。打者との駆け引き=タイミングを外すためには、チェンジアップやカーブも必要だ。打者はスライダーが最も打ちにくいのだから、これも有効に使うべきだ。
消化試合、阿部も覚悟を決めて、「一試合フォークなし」でやってみたらどうか。


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tram