| 2003年06月09日(月) |
ジーコ氏よ、辞任しておくれ |
あきれた完敗である。ホームで1−4とは代表チームの負け方ではない。代表チームの試合があるたびに同じことばかり書いてしまう自分も情けないが、日本代表の惨状については黙ってもいられない。試合後の選手のインタビューに「課題がわかった」というものがあったらしいが、寝ぼけるのもいい加減にしろとはこのことだ。もうちょっとましなコメントはないものか。たとえば、「ジーコは代表監督に不向きである」、とか。 課題はすでにわかっている。繰り返して言えば、選手選考の誤りである。アルゼンチンの代表選手をみると、サビオラ(21)、アイマール(23)、ロメオ(25)、ソラリ(26)、カストロマン(22)、コロッチーニ(21)、キロ(25)、リケルメ(24)…平均年齢24歳だという。明らかに、ドイツ大会で力がピークに達するであろう選手を揃えてきている。もちろん、べーロン、クレスポらが参加できない事情もあろうが、であればこそ、若手を使うのがいまの時期の常道である。 年齢だけではないかもしれないが、ゲンクの鈴木を含めた鹿島勢、秋田、名良橋、小笠原、中田(浩)の5選手はもう力が下向きの選手だと断定できる。服部、中山、森岡も同じ。はやいところ若手に切り替えなければ、手遅れになる。たとえば、秋田だが、CKから1点を決めたが、これで秋田の評価が上がることを私は恐れている。4失点のすべてが秋田にあるとは言わないが、アルゼンチンのスピードにまったく、ついていけていない。また、途中交替したが、先発の中田(浩)の左からのセンタリングはなんだ。高校生だってもっとましだろう。彼らを選ぶ監督が悪い。 再三指摘される攻撃の形だが、この試合でもみられなかった。まず、なぜ3ボランチなのだ。ジーコ監督がアルゼンチンの強力3トップに恐れをなして、慌ててフォーメーションを変更したためだ。戦う前に白旗を揚げたようなものだ。 報道では韓国戦の後、シュート練習をしたという。笑止千万、シュートを打てないからシュート練習とは素人の発想である。韓国戦は、シュートを打つ体制に至らなかったことが問題なのであって、シュートチャンスがあってシュートを打たなかったのでもなければ、シュートを外したわけでもないのである。 テレビの実況アナ氏によれば、アルゼンチンの代表監督は1万5千本のVTRを準備し、選手にあらゆる状況を想定させて練習に取り組ませているという。間違っても、自由だとか創造性だとかという美辞麗句でもって、監督責任を放棄することなどしない。あれだけの若くて才能のある選手を集めたアルゼンチン代表であっても、戦略・戦術の指導を必要としている。それが世界のサッカーの実情なのだ。アルゼンチンは先の日韓大会の敗北を総括して、チームを基礎からたたき直そうとしている。結果は時の運、アルゼンチンが南米予選で勝ち残る可能性は100%ではない。が、勝ち残るためのプロセスに納得するものがあるならば、アルゼンチンのサッカーファン(ほぼ全国民だと思うが)は、ピエルサという一人の男に夢を託すのである。 一方の日本代表は、名声だけで勝つための努力を怠る指導者に率いられ、先が見えない戦いを強いられている。そんな人物に夢を託すことはできない。代表監督は代表監督としてのノウハウが必要なのであって、専門職である。ジーコ氏というジェネラリストの果たすべき役割ではない。 日本サッカー協会がジーコ氏をクビにできない事情があるのならば、ジーコ氏本人が辞任してくれるしかない。早ければ早いほど、日本代表、日本サッカー界のためである。
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