| 2003年06月05日(木) |
あっぱれ清水監督、ジーコより上だ。 |
リーグ戦を終えた欧州のクラブチームが日本に遠征して、各所でフレンドリーマッチを行っている。きのうは、セリエAのパルマがC大阪と、オランダのフェイエノルトが浦和と、そして、キエボ(セリエA)が仙台と試合をした。パルマはヒデが、フェイエは小野が属するチームであることは言うまでもない。わたしがテレビ観戦したのは、キエボvs仙台でビアホフ(元ドイツ代表)の引退試合だった。 この試合、仙台が2−1でキエボに勝ったから言うわけではないが、仙台の清水監督は本当にいい仕事をした。キエボに限らず、訪日中のクラブチームのコンディションはよくない。リーグ戦の疲れ、時差などが重なって最悪だろう。だから、勝敗など、どうでもいい。練習試合である。ただ、プロ野球でもオフの大リーグとの親善試合で日本の若手が活躍をし、そのまま才能が開花することがある。練習試合であっても、選手を成長させるのは試合であって、練習ではない。 きのうの仙台は、ケガのベテランに代わって、FWの佐藤寿人、エデー、DFの根本が実にいい動きをみせた。清水監督は、キエボのプレスが甘いとみるや、佐藤、エデー、山下を実質的に3トップに据え、根本を左からの攻撃の基点にした。選手もその意図を理解して積極的に動いてチャンスをつくり、逆転勝利に結びつけた。 この試合のポイントは先述したとおり、選手起用にある。レギュラーの岩本、マルコスらがケガということもあるが、若手に切り替えてこの親善試合に臨んだことがいい結果を生んだ。第2は、3トップと根本の活用。後半は根本を上げ、反撃の意思をサポーターを含めた全員に明確に示した。 さて、ここでジーコジャパンについて−−。今月のコンフェデ大会(フランス)にブラジル代表は若手で臨むという。欧州で活躍するリバウド、ロナウドらが不参加らしい。これも代表チームの作り方の一つであろう。何度もいうとおり、ジーコジャパンがW杯までの代表試合のすべてを勝ち続けることなどできない。まず、アジア予選突破が大きな山であり、いまは、そこに向けたチームづくりの2〜3合目当たりだろうか。とするならば、ここでやらなければいけないのは、世代交代である。フランス大会で優勝したフランスが、日韓大会で予選リーグで敗退した。その理由はいろいろあるが、世代交代に失敗したことも挙げてよい。ジダン中心=フランス大会を主力としたチームだっただけに、ジダンがいなくなった途端、崩壊した。3年後のアジア予選の途中で、ヒデがいなくなった日本代表を想像するといい。 もちろん主力のケガを想定してばかりいてはチーム編成はできないけれど、いまの時期は選択肢が多ければ多いほど、プラスになる。左サイドの根本など、いますぐ代表入りでもおかしくないし、佐藤も将来性十分だ。ジーコ監督は、仙台に限らず、Jの多くの選手を代表試合で使い、可能性を探るべきだ。 それにしても、清水監督、さすがである。Jリーグでもまれてきた経験は伊達ではない。ジーコに代わって、代表の指揮をまかせたいくらいだ。代表でなくとも、せめて、オリンピックはこういう経験のある監督にまかせたいものだ。
|