きのうの西武vs近鉄、西武の投手が、当たっている近鉄の中村に故意死球を投じた。それに怒ったチームメイトのローズが西武投手を突き飛ばし退場になった。西武球団は、ローズを告訴するというから、お話にならない。故意死球については以前書いたことがあるけれど、いま一度、繰り返しておこう。 この場面、まずなによりも、故意死球が問題なのである。当てたほうになんのお咎めもないのでは、打者がたまらない。故意死球を投げるのなら、打者の抗議の実力行使を受けてたつのが前提である。投げて逃げたり、へらへら帽子をとって謝る行為は醜い。報復を受けてたつ根性がないのなら、はじめから投げるな。 日本の投手、とくにパリーグは、伝統的に故意死球が多い。パリーグで頭部への故意死球の常習者だった投手が監督になり、引退後、テレビ解説までやっているくらいだから、この悪しき伝統はなくならない。 故意死球をなくすには、受けた打者が投げた投手を告訴する方法がある。しかし、裁判沙汰はプロスポーツになじまないので、球界が告訴という方法をとらないことで意志一致するならば、残された道は、受けた側の報復を容認することである。反撃の権利を認めることが、故意死球の抑止力となる。具体的には、故意死球を投げたら、味方の打者が相手投手からの報復の死球を覚悟すること、あるいは、故意死球を受けた側がバットもしくはパンチ等で投手に反撃することである。はっきり言えば、「目には目を」だ。この権利が危険球・故意死球の抑止力である。この抑止力を無視して故意死球をあえて投げるというのならば、それはそれで仕方がない。よほどの決意、覚悟の上というわけだ。 投手は打者に向かって、死に至るほどの物体を高速で投じていることを自覚しなければいけない。この自覚がない投手はプロ失格である。そんな者は、プロ最高位のリーグに属する資格がない。プロとして品位のない選手は、ファン、スポーツマスコミ、球団関係者が見放すことである。むろん、球界からの追放こそがふさわしい。監督や解説者として球界に残るなど、ありえない。
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