Sports Enthusiast_1

2003年04月17日(木) 相撲に勝って、

勝負に負ける、という諺のとおり、きのうの韓国は日本に惜敗した。サッカーは何があるかわからない、勝負は時の運。日本代表がジーコ体制になって初白星をアウエーであげるとは、皮肉である。しかし、日本代表が勝ったからといって、これで日本の方が韓国より力が上だとは誰も思わないだろう。スピード、パワー、キック力(ミドルレンジからのシュート力)…とくに一対一において日本は韓国に差をつけられている。日本代表が勝てたのは、この試合を見た人全てが感じたとおり、韓国にミスが多かったからである。韓国にもうちょっと正確さがあれば、日本代表は大差で敗北しただろう。
アジアのトップ2チームの対戦にしては、お互いがミスばかりという内容の乏しい試合だった。レベルの高いのはサポーターの応援だけというのでは、情けない。
だが、韓国にはまだ、希望がある。欧州移籍組と国内組の差は、若手では経験だけであって、体力・技術面の差が少ない。ベテランの力も落ちていない。韓国に比べると、日本は欧州組と国内組のレベルに差がありすぎる。特に攻撃陣がだめだ。小笠原が右サイドで活躍したというが、放送中に解説者から何度も指摘があったとおり、ポジショニングが悪いため、ディフェンスで機能していない。まだまだ、半人前なのだ。
では守備陣はいいのかというと、それも違う。結果ゼロで押さえたが、韓国に再三決定的場面をつくられていたように、DF陣にはスピードに問題がある。なぜ、浦和の坪井に経験を積ませないのか。私は秋田が悪い選手とは思わないが、3年後を考えると、そろそろ、若手に経験を積ませる時期だと思うのだが。あと3年でどれだけのタレントを発掘することができるだろうか。人材は出尽くしたと思う。そのなかで、単にDFだけでなく全体からみて、いまの日本代表の人材からすると、もしかしたら4バックは合わないのかもしれない。が、このことについては、あらためて、考えてみたい。


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tram