読売期待の新人・木佐貫投手がKOされた。相手は好調中日、だから不運。というわけにはいかない。木佐貫は前に書いたとおり、投げ方が悪い。腕が下がっている、リリースポイントが近い、ストレートに威力がない、ボールにシュート回転がついてしまっている。だから、高めにいけば長打を屈する。この欠点を修正するには、身体にタメがつくれるよう、カーブを投げたほうがいいと思うがどうだろうか。このあたり、専門家の意見を聞きたいと思うのだが、スポーツマスコミのなかには、木佐貫が読売の先輩上原投手並みの活躍をすると予想する記事などばかりで、彼の投げ方の欠点を指摘したものは散見の限り見当たらない。初登板、1回3分の1(自責点5、8安打、1HR)。この結果だけで、プロで通用しない、と結論付けているのではない。私は、オープン戦のときから、木佐貫の活躍はあり得ないと書いた。 新人投手では、ダイエーの新垣投手にも期待が集まっている。いまちょうど、近鉄と対戦中。新垣の投球フォームがテレビに映し出されている。スライダーの威力が抜群だ。肘を壊さなければ、新人で10勝を超える可能性がある。ただ、肘にかなり負担をかけた投げ方だけに、イニングを数を経過した時どうなるのか。それに故障も心配だ。体重移動が腕に伝わるように、フォームの修正をしたほうがいい。修正できなければ、新垣の活躍の時間は短いだろう。
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