Sports Enthusiast_1

2002年12月17日(火)

中村俊輔選手が壁にぶつかった。セリエAに移籍した直後はそこそこ活躍できたものの、長いシーズン、激しいマーク(当たり)、厳しい自然環境といった条件のもとで、だんだんと調子を落としているようだ。イタリアのサッカーシーズンはこれからなのだ。頑張って欲しい。
中村選手については、前述したが、W杯代表に選ばれなかったことでトルシエ前監督に批判が集中した。私はトルシエ前監督を好きではなかったけれど、この選考結果だけは間違っていなかったと思っていた。サッカーは11人でやるもの、GKをのぞけば10人のなかで、DFが3人、FWが2人、MFは5人。ヒデ、小野、森島、三都主、市川、服部、戸田、福西、明神、稲本のだれを落とせばいいというのだ。守備力、体力からみて、中村の代表落ちは当然だった。
一方のジーコ体制では、中村はキーマンになっている。だが、私はこのジーコの選択に希望を持てない。日本代表が中盤の球回しで世界に通じるとは思えないからだ。スピードと地道な守備、そして速攻でゴールを奪うしかない。そのためには、サイド攻撃が命なのだ。と同時に、体力ある選手が必要となる。いまの中村は、この条件を満たしていない。
それはそれとして、北半球ではいまがサッカーリーグ戦の真っ最中。ほかにも、ラグビー、アメリカンフットボールなど、屋外ボールゲームはみなそうだ。日本のラグビーをみればわかるように、冬だからこそ、客が集まる。
北半球のボールゲームが、プロ同士でしのぎを削っているこの時期、日本のJリーグ王者はなんと、高校生と試合をしている。マヌケな話だ。もちろん、高校生と試合をすることがあってもいい。オフシーズンの練習試合などが適当だろう。
リーグ戦をやっていたら、恒例の「天皇杯」ができなくなる、と心配する人がいるのだろうか。トーナメントのシードに工夫を加えればすむ。リーグ戦とカップ戦の両立は、欧州をみれば一目瞭然、いとも簡単なことだ。Jリーグの日程は、北半球のプロフェッショナルの流れにシンクロしていない。この状況を納得するのは、私には、かなり難しいことだ。


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tram