Sports Enthusiast_1

2002年12月22日(日) ブンデスリーガ(その2)

高原選手のハンブルガーへの移籍が正式に決まった、と新聞に書いてあった。めでたしである。ところで、このコラムで高原のドイツ移籍は奥寺に次いで二人目と書いてしまったが、奥寺の後、尾崎という選手が移籍していたらしい。ということは高原は3人目。失礼しました。訂正します。でもこの尾崎というプレイヤー、全然記憶にありません。
高原がブンデスリーガでもまれ成長すれば、日本代表にいい影響を与えると思う。たとえば、先日行われたレアルマドリードと世界選抜の試合、世界選抜の1点目は中田(ヒデ)のチェンジサイドが左に出て、それを受けたバッチョ(イタリア)の速いクロスに飛び込んだのがW杯の日本で活躍したクローゼ(ドイツ)。クローゼがディフェンスのほんの少し前に出て頭であわせた。いまわしい第二次大戦の「三国同盟」の再現であるが、こっちの「三国同盟」は大歓迎である。シュートまでわずか数秒、パスの本数は2本である。
この形が得点のすべてとはいわないが、いまの世界レベルではこういう形でしか点になりにくい。判断力、正確さ、スピード――の3つが相手DFを上回った瞬間でしか点にならない。だから中盤がいらないとはいわないが、むかしながらの10番にボールを集め必殺のスルーパスというパターンは難しい。10番に限らず、どこから出たパスでも、それをスペースで受けるサイドプレイヤーの存在が重要である。日本代表で高原がFWでがんばるには、優秀なサイドからの突破やクロスが必要となるのだが、手本となる形がブンデスリーガで見られるのではないか。
サイドプレイヤーは、いまの日本代表で最も人材不足のポジション。特に右サイドがいない。たとえば、あの市川が調子を落としている。


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