| 2002年11月26日(火) |
何かが起こる、カンプノウ |
バルセロナとレアルマドリード(バルセロナのホーム)は0−0の引き分け。サポーターにはストレスのたまる試合だったようだ。ボール支配率はバルセロナが7割を超えるのではないかと思うくらい。得点かと思ったところが、オフサイドの判定。あぶないぞ。 さて、日本戦の代表をケガで辞退したリケルメ(バルセロナ)は、どこをケガしたのと思うくらい元気だけど、チャンスをつくれないし得点に絡めない。クライファート(同)の調子はいまひとつで闘志も空回り・・・。じりじりとする時間がすぎてゆき、ついに爆発。サポーターの矛先は、「裏切り者」のフィーゴに向かった。開始早々からフィーゴがボールをもつたびにスタンドからはブーイング(口笛)が浴びせられていたが、とうとうコーナーキックをけりにいったフィーゴに物が投げられた。あまりのひどさに、試合は一時中断、選手は控え室に逃げ込んだ。 バルセロナのサポーターはフィーゴを許していないんだ。自分たちが育ててやったのに、カネに目がくらんで、ライバルのマドリードに行くとは許せない、というサポーターの気持ちも、わからないことはない。物を投げるのは行き過ぎだが、こういう緊張感が選手を育てるんだな、なんて思ったりして。 これに比べれば、日本のサポーターはやさしいわ。相手チームを敵と認識することがない、選手の下手なプレー、気を抜いたプレーも許してしまう、そもそも、これほどまでにあつくなるチームをもっていない。地域密着とはいうけれど、クラブチームが地元に根付くには、時間も必要なんだな。日本の高校野球と同じ感覚が、欧州のクラブチームにはある。
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