Sports Enthusiast_1

2002年06月30日(日) やっぱりブラジル

決勝戦前半は序盤ドイツが優位を保ったものの、じりじりとブラジルがペースを取り戻し、終了間際に決定的チャンスを2度迎えた。が、2度とも惜しくも点にはならなかった。この調子なら、ブラジルの後半に期待がもてると思ったとおり、後半、リバウド、ロナウドの個人技で2点をもぎとった。最初の1点はドイツのGKカーンのミスともいえる。神の手から水が漏れたのだ。
特筆すべきはブラジルの守備だろう。高さのドイツといわれたが、一歩もひけをとらないどころか、完璧とはいえないまでも、結果的にはドイツの高い攻撃を抑えた。さらに、カーンの陰に隠れて、その存在が注目されたことのなかったブラジルのGKマルコスの堅実な守備もすばらしかった。マルコスのいいところは、派手さはないが、ミスをしないところだ。
終わってみれば、ブラジルの優勝。あの南米予選のもたもたぶりが嘘のよう。地区予選の好調が必ずしも本戦に結びつかないのだ。一方のドイツも地区予選ではひどかった。両者とも、1次リーグ、決勝Tで調子を上げた。W杯では、チーム全体の運というか各選手個人の調子の上げ(がり)方で結果が左右されることがよくわかる。最後に、フェリペ(ソラリ)監督の手腕も忘れてはいけない。ご存知の通り、この人、磐田の監督だったのだから驚きだ。
さて、これでW杯も終了。いろいろあったけれど、おもしろかった、の1語に尽きる。日本代表についていえば、これを機にどれだけの選手が海外へ進出できるかだろう。中田、小野以外にレギュラーをとれる選手が出てくるのかどうか。終わってしまったW杯の戦績など、これから先は糞の役にもたたないのである。海外クラブからオファーがないようだと、日本代表の将来は暗い。Jリーグだけでは世界に通用しない。いくら協会が海外のチームと強化試合を組んでも効果はあまりない。日本のサポーターもW杯をみて、フレンドリーマッチの位置付けが理解できたと思う。フレンドリーマッチをいくら積み重ねても、実力はつかない。海外リーグで真剣勝負の経験をつむことの方が大切なのだ。日本代表の課題については、この先、ゆっくり書いていくとする。
ともかく、ブラジル優勝、おめでとう! ワールドカップ万歳!


 < 過去  INDEX  未来 >


tram