Sports Enthusiast_1

2002年06月29日(土) 監督業

W杯3位決定戦は、韓国が2−3でトルコに負けた。
ところで、準決勝で韓国とドイツが戦う前、ドイツの新聞は「ヒディングのロボットも電池切れ」と、疲労した韓国がドイツに負けることを予想した(テレビ報道で知ったのだが)。「ヒディングのロボット」とはずいぶんと悪意ある表現だが、このオランダ人監督が韓国チームに与えた影響の強さの表現としては、当たっていないこともない。
日本チームもトルシエ監督によって変わったといわれている。韓国代表は「ロボット」と呼ばれたが、日本代表は「トルシエ・チルドレン」である。「チルドレン」には「主体性がない・自立していない」という意味と「育てられた」という2つの意味がこめられている。ヒディングとトルシエ、両者が与えた影響の度合いは、成績に比例して、トルシエはヒディングに及ばない。
サッカーというスポーツは監督の影響を強く受けるもののようだ。そして、監督と選手の間には独特の人間関係が築かれるようだ。監督は契約期間中、それこそ、選手と親子のようにもなり、契約終了後、静かに去っていく。サッカーの監督にはプロそのものの、仕事人そのものの清清しさがある。
次期日本代表監督には、岡田、西野の日本人監督候補に加えて、ドゥンガ(ブラジル)、ジーコ(ブラジル)、ベンゲル(フランス)、ジャケ(フランス)、メツ(フランス)・・・とサッカー界の有名人の名前が挙がっていたが、最近、ヒディング(オランダ)を呼べという声も出始めたらしい。


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