2002年04月21日(日) |
オフトに取り憑いたドーハの悪霊 |
きのうの東京Vと浦和戦、浦和の失点はすべてロスタイムであった。浦和の監督はオフト、あの日本代表が涙をのんだ「ドーハの悲劇」のときの監督である。考えて見れば、ドーハのときも変な選手交代があったのではなかったか。きのうも、エメルソン、トゥットの2トップとコンビネーションのいい中盤のアジソンを交代させて、チームの歯車を狂わせた。オフトの選手起用には終盤、選手心理をマイナスに追い込む作用があるのではないか。きのうは単なる偶然か、いまのところ確信はもてないのだが、オフトには勝負師として何かが欠けているのかもしれない。 さて、監督といえば、知将ベルデニック率いる名古屋を粉砕した京都のエンゲルスに注目しよう。勝ち始めたから評価するわけではないけれど、きのうの中継でみるかぎり、とてもすばらしいチームづくりをしているではないか。まず、選手の運動量である。私が常々強調するスタミナ、パワー。これで名古屋を上回り、名古屋のくりだすスルーパスを封じ込めた。 さらに将来に期待できるセンターフォワード、黒部を育てた。黒部は体力・体格・スピードにおいて、いまのJリーグのフォワードNO1である。柳沢、鈴木の鹿島組よりはるかに得点が期待できる。日本代表にいれるべし。かつてW杯でもケンペス、スキラッチという無名のストライカーが彗星のように現れ活躍したことがある。高原が病気でだめなら、その代役はゴン中山などではなく、もちろんカズ(三浦)など冗談ではない、京都の黒部だ!
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