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2002年04月20日(土) 本当は引き分け

東京ベルディが今季、初勝利をあげた。磐田vs横浜の首位攻防戦を断念して、東京Vの初勝利を信じて、浦和戦にチャンネルを合わせたのである。
実はこの試合、90分では1−1の引き分けである。しかも、ゲーム全般を支配したのは浦和。シュート数も圧倒的に浦和。決定的チャンスをはずしまくった浦和の攻撃陣のミスに助けられ、終了間際に相馬のセンタリングからエジムンドがこぼれ球を決め延長へ。こうなれば流れは東京V(ただし、延長でも浦和が決定機を逃す)、永井がきれいなVゴールを決めた。
それにしても浦和には惜しまれる試合。チャンスに決めていれば、3−0ぐらいで圧勝できた。浦和の弱点はエメルソンの個人技に頼りすぎていて、中盤の組み立てがないこと。後方からパスをほうりこみ、エメルソンが超人的なスピードで追いつき、チャンスにしてしまうという実に強引な試合運び。後半になれば彼のスタミナが落ちてスピードがにぶり、チャンスが少なくなる。さらにオフトの不可解な選手交代もあり、後半はバランスを崩した。
さてさて、エジムンドであるが、前半は周囲とのコンビネーションが合わず、まったく機能停止状態。前半終了近く、解説の金田氏が北沢、永井のほうがエジムンドとは合う、と指摘したとおり、後半に永井が入り、延長で北沢が入ってやっと、「らしく」なった。解説の金田氏、さすがである。エジムンドのプレイ振りから見て、彼は永井を信頼しているとみた。
とはいえ、またまた繰り返しになるが、この試合はドローが適当である。東京Vに勝点2はあげすぎ。「よく追いついたよ」というのが実態なのだから。浦和もアウエーでおおむねゲームのほとんどを支配したのだから勝点1でいい。
さて、磐田vs横浜の首位攻防戦、前半を見た範囲だが、横浜では元磐田の奥、清水、それに中沢(東京V)、ウイル(札幌)といった移籍組みがいい働きをしていた。特に運動量の多い奥は縦横無尽の活躍。すばらしい動きである。中沢も鉄壁のディフェンスで、磐田を封じた。磐田の名波はW杯は無理かもしれない。



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