2002年04月18日(木) |
コスタリカ、コスタリカ、コスタリカ |
コロニアル系の白い建物、マリアッチ風の音楽、強い酒、気だるい空気。3C(コロンビア、チリ、コスタリカ)は美人の国、そんな迷信も一部には信じられている。 コスタリカは、人をむきにさせることを阻む何かを持っているのではないか。私がいまだ足を踏みいれたことのない中米の国々。そこからきたサッカーチームの前で、日本代表はまるで精力を吸い取られたように、動けなかった。コスタリカにはいったい、どんな魔術があるのであろうか、中米カリブのブゥードゥー教が有名だが。 いつのまにか点が入り、いつのまにか点を返され、終わってみれば1−1のドロー。見せ場は楢崎がPKを阻んだ場面だけか。ブラジル国籍を捨てて日本代表入りにかけた三都主だけが一人気を吐いたものの、彼が上げたクロスをはずしまくった鈴木。前半すぐに交代させられた小笠原。朝日新聞によると、「切れを欠いた日本代表」なんだそうだが、チームの核をもたないこの日本代表チーム、組織力、ディシプリンがない。やはり、日本代表には中田(ヒデ)が欠かせない。 長旅でお疲れのコスタリカにしてみれば、勝敗ははなからどがえし。アウエーでドローならば御の字。アジアチームの感触をつかみ、W杯開催地を知ったことで、実りの多い遠征であったに違いない。 トルシェの実験室も店じまいのときがきたようだ。「代表入りをかけて」というモチベーションはもう効かないのである。W杯を至上とするならば、代表選手を固めてチームプレイの完成度を高めるべき時期である。W杯など取るに足らぬ、リーグ戦こそが全てである、というのならば、これから迎える長期中断は許しがたい。どちらも中途半端な日本サッカー協会とJリーグ。この体質が、この国がサッカー後進国である証である。
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