地方出張のため、ポーランド戦を見逃した。日本はアウエーでランキング33位のポーランドに勝利したのだから、先のウクライナ(42位)戦の勝利と併せ考えると、欧州の30位前後のチームと同等の力があるといえる。予選で対戦するベルギーが21位、ロシアが24位であるから、その差は大きくない。予選突破の可能性は四分六ぐらいだろうが、ホームということを考えると五分五分ともいえる。 さて、ポーランド戦の前、出張先で食中りにあい、夕方からホテルのベッドで寝込んでいたのだが、横になりながらテレビのスイッチを入れると、ロシアVSアイルランドのビデオが流れてきた。かなり前の対戦なので、結果は(ホーム・アイルランドが2-0で圧勝)知っていたのだけれど、ロシアがどんなチームか興味があったので、み続けた。 感想としては、「意外」の一言である。私はロシアというチームは、直線的な動き(カウンター)、ロングボール+ポストプレイ、サイドアタックからセンタリング、激しい当たり・・・というパワー主体のチームだと思っていた。ところが、いやいや、足もとのパスをつなぐ技巧派なのである。どちらかといえば、南米のW杯常連国(今回は予選敗退)のコロンビアを髣髴させる。中盤でパスをまわしスルー(キラー)パスを狙うといった攻撃パターンが多い。コロンビアはW杯の直前までは高い評価を受けながら、その都度活躍できないまま姿を消してしまうチーム。このスタイルは現代サッカーのコンセプトから外れているというか、これでは勝てないのである。やはり、アイルランドの厳しい守備に通じない。ゲームをすっかり支配され(後半やや優勢であったものの)、完敗した。 ロシアが実力を出していないとみるかアイルランドとの地力の差とみるか、この試合だけではわからない。けれど、この試合がロシアの持ち味だとするならば、日本にとって手ごわい相手ではない。
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