Sports Enthusiast_1

2002年03月22日(金) 参考にならず

日本vsウクライナである。結果はご存知のとおり日本が1-0で勝ち。これで欧州の大型チームに通じると思うのは無論早計である。ウクライナはW杯の出場を逃しており、しかも、来日したチームは主力抜き。04年の欧州選手権に向けてチーム作りを開始したばかりという。日程的にも、コンディションは万全ではない。そんなチームにホームで負けてはいけない。日本選手はW杯出場メンバーに残るテストでもあるから、モチベーションも高いのである。
ところで午前中、BSでベルギーとノルウェーの国際テストマッチのビデオを放映していた。ベルギーのホームである。こちらはグラウンドはドロドロと最悪ながら、激しい試合であった。ベルギーは華麗さに欠けるが、しぶとく力づよく、負けない試合をするチームのように見えた。来日したウクライナとはまるで違う。ディフェンダーの身長は190cm前後。体重は80kg前後と大型である。外見はウクライナと変わらないが、重心が低くスピードはないといわれるが、ボールへの寄りは早い。しかも、中盤に4〜5人が集まり相手の攻撃を阻む。もちろん、ハイボールでは、日本の及ぶところではない。
攻撃には人数をかけないのだが、ゴールに向かうスピードとパワーがあるので、日本の守備陣がとばされて突破される確率が高い。手ごわい相手である。
ウクライナ戦に戻ろう。前半に日本にピンチがあった。フラット3の裏である。守備陣が相手攻撃選手に置いていかれる決定的なピンチである。この試合に限らず、裏をやられるケースは後方からのロングボールや、中盤のミスで相手にボールを奪われる場合である。最前線ではなくその後ろの選手が走り込んでくるケースが多い。ウクライナが決定機を逃したので失点に至らなかったが、ベルギー戦ではそうはいかないだろう。次回ポーランド戦で、守備陣がこの弱点を克服しているかどうか――それが予選突破を占うポイントになる。


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