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2013年05月11日(土) |
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lucky |
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酷い雨だった。 集団から飛び出したニーバリが落車。 ウィギンスも落車。 しかし、転んだ二人には悪いがレース自体は面白くなった。
テレビを消し、テーブルの上の皿とグラスを片づける。 熱心なロードレースファンというわけでないが、美しい風景や中世の遺跡が楽しめるジロやツールはついつい見いってしまう。
窓を開け換気をする。 湿度をたっぷり含んだ風にカーテンが膨らむ。 イタリアほどじゃないにしろ、明日の朝はきっと雨だ。
ゴミの袋の口を縛り、ビーチサンダルをひっかけ玄関の外に出る。 エレベータで一階まで降り、ゴミ捨て場にゴミを置きカラス避けのネットを被せる。 さすがにTシャツだけだと肌寒い。
手を洗い、歯を磨き、部屋の明かりを落とす。 キッチンの椅子に腰を降ろし、携帯の画面を眺める。
表示された電話番号、そしてメールアドレス。 君の名前。 ふと、自分がどんな表情でそれを眺めているのか気になった。
結局、行きつくところはそこだ。 かかってこない電話を、待ってるわけじゃない。 ただ、忘れたくないのだ。
君と過ごした時間はろくでもない時間だったけど、楽しかった。 今度生まれてくる時は、もう少し運のいい子に生まれてくるんだよ。
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