職業婦人通信
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2006年01月20日(金) いま、会いにゆきます(手土産でモメる編)

私の結婚あいさつは
まあ、なんとか無事に済んだ。

挨拶に行ったくせに
メシはたらふく食うわ、
酒はしこたま飲むわ(そしてお父さんと潰し合いに)で、
向こうのご両親は
私を嫁としてうっかり認めてしまったことを後悔したに違いないが
とにかく承認を勝ち取ることには成功した。結果オーライである。

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しかし。

まだ相方が我が家への挨拶に来るという
ビッグプロジェクトが残っていた。

普通、結婚の挨拶というものは
男が女の家に来てから
女が男の家に行くものであったらしいのだが
我々は色々あってスケジュールが合わず
「まぁ、そのへんはどうでもいいべ」
とかなんとか言ってるうちに
本来の順序を踏み誤ってしまったのである。
これについては後日、相方が相方父にめっちゃ怒られることになるのだが
それはまた別の話。

とにかく当日。

普段は憎いほど落ち着き払っており
多少のことではコユルギもしない相方が
その日はさすがに緊張を隠せない様子であった。

そのくせ、手土産を当日になっても用意しておらず
オロオロしながら
「千代子んちのオヤジさんはどういうお菓子が好みなの?」
などと言い出す始末。

前回、私が相方家に行ったときには
相方はまったく手土産選びに非協力的で、
「手土産?んなもんウチにはいらないよ」だの
「うちのオヤジの好物?麦ウェハー」だのと参考にならないことばっかり
言いやがったくせに・・・と、
私はその時点ですでに面白くなかった。

とにかくデパ地下へ行き
ふたりでウロウロすること30分。
そして相方の出した結論は
「オレもたねやにする」であった。

私は手土産をたねやにするに至るまで
死ぬほど悩んだというのに
この男ときたら、あっさり人マネで済ませよってからに・・・
と、私のイラダチはさらに増大。

そして会計する段になって
私の怒りは頂点に達した。

相方は私から隠れるようにして
こっそりと
3段詰め合わせを購入したばかりでなく
ちゃっかり風呂敷にまで包みやがったのである。

私が相方の家用の手土産を買うときに
相方は
「2段でいいよそんなの」と言って
3段重ねを買おうとする私を押しとどめ

「風呂敷?んなもん仰々しいからよしなよ」
と、風呂敷もやめさせたというのに。

言ってることとやってることが違くねぇか?あ”ぁ?(激怒)

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「ずるい!アタシ2段で紙袋だったのに!
 アンタがやめろって言うからそうしたのに
 自分だけそんなんおかしくない?」

と、私は烈火の如く怒った。ああもう怒りましたともよ。

私はトロい性格ゆえ
よく、怒るタイミングを逃してしまい
あとで「あの時怒っておけば・・・」と後悔することが多いのだが

その時は瞬時に噴火ですよ。

こうして、大噴火してマグマを噴出し続ける女と
風呂敷包みを抱えた逆ギレ気味の男は
足早に我が実家へと向かったのであった・・・

(つづく)


千代子 |MAIL
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