職業婦人通信
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2005年01月24日(月) ブーケをめぐるアレグリア その2

----これまでのあらすじ----

近日開催予定の結婚パーティに出席する女友達5人が
「アレグリア2」を観た帰りに飲んでいたところ、

「どうしてもブーケトスのブーケをGETしたい!」
「早く結婚退職して幸せになりたいのぉぉぉっ」
と、突如言い出した友人・美奈代。

美奈代の切なる願いを具現化すべく、友人5人は謀議をはじめたのであったが・・・
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突然はじまった「美奈代ブーケゲットプロジェクト」。
酔っ払った女5人により展開された議事は以下のとおり進行した。

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1、現状把握

【1−A 参加者の戦力分布】
 
 ◆ブーケトスに参加するであろうと推測される独身女性の数は20人前後
  (新婦・麻子による資料−参加者名簿を参照)である
 
 ◆ほぼ全員が結婚に前向き、もしくは切なる希求を抱いていると想定されるため、激戦が予想される


【1−B 特に注意すべき参加者】 

 ◆特に、結婚に強い切実感を抱いているとされる者は以下の2名
 
  陽子・・・・不倫ドロ沼の相手の男が離婚係争中であり、「係争終了後は何としても結婚を」と周囲に公言

  ゆかり・・・彼氏からのプロポーズを一心に待ちつづけている様子が顕著

 ◆その他、潜在的に結婚への期待感を強く持っていると思われる者が数名存在する


 ◆上記2名のほか、身体能力等の事情により注意を要する者は以下の4名

  聡子・・・・バレーボール部出身
  
  モー子、あっちゃん、菊田・・・身長推定167cm超

 ◆特に、「陽子は身長もそこそこあり、性格的にも目立ちたがりであるため特に注意を要する」旨が報告された
 
 
【1−C 有利因子】
 
 ◆有利因子として、
  「新婦・麻子が協力者である」という点があげられる

 ◆今後、「新婦である麻子の協力のもと、多少の不正はやむを得ない」旨が出席者相互で確認された


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2、具体策

 1を踏まえた具体的な対策として、出席者からは以下の提案が行われた。
 ※この時点ですでに、全員が著しい酩酊状態にあることを付記※

  【空中ブランコによる空中キャッチ大作戦案】
   
   ◆「空中ブランコで取っちゃえば〜?アレグリアみたいにさ、空中ブランコでさぁ〜」
   
   ◆「いいねぇ空中ブランコ〜!麻子が投げたブーケをさ、美奈代が空中ブランコからぶらさがって
     ガッチリキャッチ!客も大喜びで絶対盛り上がるって!」

   ◆「もちろんBGMはアレグリアのテーマでさ、アレグり〜ア〜♪っていうのにしようよ」

  【トランポリンによる空中キャッチ大作戦案】

   ◆「空中ブランコがアリならトランポリンもアリじゃん?」

   ◆「あ〜さっきアレグリアでやってたヤツね?」

   ◆「そうそう、美奈代がトランポリンでジャンプして空中回転しながらブーケを取るの、よくない?」

   ◆「もちろんBGMはアレグリアのテ(以下略)」

  【消防出初式風はしごキャッチ大作戦案】

   ◆「消防署の出初式でさぁ、はしご上るヤツあるじゃん?」

   ◆「ああ、さっきアレグリアで似たヤツあったねぇ」

   ◆「千代子が下ではしご支えててさ、それを美奈代が上ってってブーケを取ると」
    (「なんであたしが?」という千代子の異議申立ては却下)

   ◆「で、もちろんBGMはア(略)」

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3、まとめ(コンセプトの決定と今後に向けたプランの策定)

  1、2を踏まえたうえで、以下の点を出席者相互が確認した。

  ◆結局、実行可能な案は何もでていないため、シラフの時にきちんと協議する必要がある

  ◆でも、とりあえずコンセプトは「アレグリア」ってことで♪

  ◆BGMも「アレグリア」で♪

  ◆次回集合時までに各自が現実的かつ実行可能な案を持ち寄る

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以上。

結論として言えることは
酔っ払ってると何も決まらない、ということだけであった。不毛すぎる。

結局何も決まらぬままにその日は終了し、酔っ払った女たちは
口々にアレグリアのテーマを歌いながら帰宅の途についた。


その後もメールで

「どうするよ?美奈代と麻子が2人で秘密特訓して、後ろ向きに麻子が投げても
 必ず美奈代のところに飛んでくように完全コントロールできるようにしたら?」

とか、

「ブーケに長いリボンをいっぱいつけといて、1本だけがブーケとちゃんとつながってるっていう
 くじ引き方式にした上で、その当たりリボンが美奈代にわたるように八百長すれば?」

とか、

「美奈代は早くアレグリアに弟子入りしなよ〜」(←アレグリアって徒弟制なの・・・?)

などという虚実取り混ぜたプランが女たちの間を飛び交ったが、
結局、何も決まらず、まったくノープランのまま、我々はブーケトス当日を迎えてしまうのであった・・・。


千代子 |MAIL
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