職業婦人通信
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2004年12月21日(火) |
負け犬グアムをゆく その2 |
同僚の結婚式に出席するため、先輩社員・横井さん(37歳独身女性)とともに 負け犬2匹でグアムへ向かった千代子。
ときおり先輩の強権を発動する横井さんとともに 酔っ払いの千代子はグアムに到着したのだが・・・
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なんだかんだで、ホテルについたのは夜中の4時。 私達は酔いと疲れでヘトヘトであった。すぐ寝たい。今寝たい。
しかし、すぐには寝かせてもらえなかったのである。
横井さんが「冷たいお茶が飲みたい」と言い出し、 ホテルの売店へ連れていってあげると 「生茶」が売っていたので横井さん、値段も見ずに購入。
しかし、生茶のグアム現地価格は4ドル(1ドル=約104円)と 日本で買うより超高額であった。
そこで横井さん激怒。 「なんで生茶のくせに4ドルもするワケ? 日本だったら140円で買えるじゃん」 と、炎を噴きそうな勢いで怒っている。
「こっちだと日本の商品は輸入品ですからねぇ・・・」 と、千代子はなだめに入ったのだが、彼女の怒りはおさまらず 「信じらんない!なんかの間違いじゃないの?」 などと、憤懣がおさまらず、なかなか寝てくれないのであった。 夜中だし疲れたし早く寝たいのに・・・先輩・・・。
怒る先輩をなだめて、やっと床につけたのは6時。
が、その日は11時から結婚式に出席しなければならぬ。 ゆっくり寝ているわけにもいかず、 化粧だなんだとワーワー騒いで(結婚式に出席する前の女は非常に忙しい) 時間ギリギリにチャペルへと駆け込んだ。
ガラス張りのチャペルは海がわーっと見渡せる素晴らしいロケーション。 お約束どおりにバージンロードを父親と一緒に歩いてくる新婦は 文句なしに美しく、負け犬2匹は感動の涙をにじませたのであった。
しかし結婚式は普通には終わらなかった。
ここは外国であり、神父も当然外国人。
英語でありがたい説教を垂れてくださるのだが もちろん私達には何のことやらわからない。
さらに、神父が 「私がこれから言うことをそのまま復唱せよ」(英語) と新郎に指示したうえで、
「僕はキミを一生幸せにする誓いのしるしとして この指輪を贈ります」
というようなことを、英語で新郎に言わせようとしたのだが
段取りが理解できてなかったのか、緊張で舞い上がったのか 新郎がオタオタしてしまい、
「えっオレ?なに?」
とパニックに。神父がいくら口パクおよび小声で
「リピート、アフター、ミー!!」
とささやいても新郎には通じず、 凍りついた空気がチャペルに流れた。
身を乗り出して息子を見守る新郎の両親。 泣きそうになる新婦。 息を詰める出席者一同。
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結局、介添え人が新郎に駆け寄って知恵をつけたため 2分後に事態は収拾されたが 新郎はしばらく、激しく凹んでいた模様であった。
海外挙式もいろいろ大変だよねぇ・・・。
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