職業婦人通信
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2004年10月05日(火) コムスメに勝つ!

奥さん奥さん、すごいことになりましたよ。

あの「LEON」女性版の「NIKITA(ニキータ)」が創刊されたって。
もうご覧になりました?

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「LEON」については以前もそのトンチキぶりをご紹介したことがあるが
普通の神経では考えられないその造語オンパレード雑誌も
数多くの「ちょい不良(←“不良”と書いて“ワル”と読む)オヤジ」たちから
熱烈な好評を得てついに3周年を迎えた。

そしてこのたび満を持して登場したのが「NIKITA」である。

以前から、LEONの誌面内ではしばしば女性のことを意味なく
「ニキータ」と呼んでいた
(車特集における一文例:あなたのニキータと、週末このクルマでデートはいかが?)
が、まったくこの呼称は定着することがなかった。

にもかかわらず、ついに創刊された「NIKITA」。
実際に書店でこれを見た私は、笑いがこらえきれなかった。

もうさあ、第一特集のタイトルがいきなり
「コムスメに勝つ!」
ですよ。

コムスメに勝つ!なんて書いてある雑誌、あなた、レジに持ってけますか?
いやーアタシには恥ずかしくて到底無理。無理。
たぶん「もうひとつの冬のソナタ」をレジに持ってくのと同じくらい恥ずかしい。

それでも勇気を振り絞ってページを開くと
目次は大変なことになっており、

◆ファッション、ビューティ、ジュエリー、時計から立ち居振る舞いまで・・・。
 脱『若作り』!脱『無難』!
 モテる艶女(アデージョ)は「テクニック」でコムスメに勝つ!


「艶女」と書いてアデージョ。アデージョ・・・。
 シロガネーゼもびっくりの超衝撃(笑撃)的な造語の誕生である。

◆連載 イタリア女だけが知っている ジミータにならない「カ・ン・ロ・ク」は
 カラフル・タイトなっちょい派手ツイード


 「地味女」と書いて「ジミージョ」かと思ったのに「ジミータ」かぁ。
 「カ・ン・ロ・ク」っていうそのセンスは70年代風(薬師丸ひろ子の「カ・イ・カ・ン」)を
 彷彿とさせる。ブラボー!
 それにしても「タイトなっちょい派手ツイード」ってなんだ。なっちょい?

◆連載 女の腕時計の魅せドコロ メンズ風にして…な、技ありSEXY
 「ちょいデカ×ダイヤ」


 「メンズ風にして…な、技ありSEXY」ってなんだべ?おらジミータだがらわがんね。
 ちなみに「ちょい○○」という言いまわしは「LEON」から受け継がれている。

そしてとどめは

◆連載 揺れるジュエリーは艶男(アデオス)ジャラシ
 かきあげ髪にシャンデリアイヤリング


という連載タイトルである。

 「艶男」と書いてアデオス・・・オス・・・オス・・・(リフレインとともに遠のく意識)
 揺れるジュエリーでアデオスをジャラしちゃうのだ。もう何も言うことはない。

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と、まぁ、大変な雑誌がまたひとつ日本に誕生したのであるが
この雑誌の媒体資料を見てみると、

『NIKITA CONCEPT』
として、読者層を以下のようにターゲッティングしていることが判明した。

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★読者は可処分所得が高い女性です


30〜35歳の女性、独身・既婚は問いませんが年収800万円以上のキャリア女性、もしくは月に30万円以上を自由に使えるエグゼクティブ自営業の奥様などがメインターゲットとなります。「自分へのご褒美」として高額商品を次々と購入してきた人たちです。その結果、徒に目が肥えてしまい、最近は欲しいものが何もなく買い物でストレス発散できないのが悩みだったりしています。もちろん「オトナの女性のしたたかさを学ぼう」という将来有望な若い女性たちにも読者となっていただけるものと確信しています。

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とのことなので、

・年収800万円以上のキャリア女性
・月に30万円以上を自由に使えるエグゼクティブ
・自営業の奥様など

にあてはまるステキな艶女(アデージョ)は、
ぜひ一度「NIKITA」お読みになってはいかがであろうか。
もちろんそんなあなたのステキな艶男(アデオス)には「LEON」が必須。
さぁ、この一冊でコムスメどもを駆逐しましょう!

…といっても、もちろん私がターゲット外であることは言うまでもない。

が、読者層に含まれないこの私も
この雑誌の行方を熱い視線で見守りつづけたいと思う。


千代子 |MAIL
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