職業婦人通信
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2004年09月24日(金) 2004年追憶の旅 その1

転職を繰り返す父の娘として生まれた千代子は
引越しと転校の多い子供時代を過ごした。

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神奈川県横浜市で生まれた千代子は
3歳で神奈川の奥地・南足柄市へ引越したのを皮切りに
転校と引越しを重ねていくことになったわけだが

南足柄市、というのは、その名のとおり
足柄山の金太郎が育ったとか、
天狗がいたとかいないとかいう伝説の残る
のどかな田舎であった。

といっても、そこには3歳から6歳半までしか
住んでなかったから、断片的な記憶しか残っていない。

〜千代子・南足柄の思い出〜
●近所の牛小屋の前で転んで顔から流血した
●近所の雑貨店に「宝石アイス」を買いに行った
(それがいわゆる「はじめてのおつかい」だった)
●家の前に川が流れていて、白鷺がよく飛んできた
●主な友達の名前はユキエちゃんとサトコちゃんであった

こんな記憶だけを残して時は流れ、私は30歳になった。

南足柄を離れてはや24年が経過した現在、
私はその土地のことを
思い出すこともなくなっていたのだが、

昨日の朝、デニーズで朝ごはんを食べながら
相方リョウスケと話していて
「昔住んでいた町がどんなところだったか」の話になり
(相方も引越しの多い子供だったのだ)、

私はまったく唐突に
「南足柄の家が現在どうなっているか」を
知りたくなってしまったのである。

私の住む町から南足柄までは
電車で約2時間。今から行けば夜には帰ってこられるであろう。

そこで相方に
「突然だし、まったくノープランなんだけど、
ちょっと行ってみたくなっちゃったんだよね、
一緒に南足柄まで行ってくんない?」
と持ちかけたところ

「面白そうじゃん!行こう行こう!」
と、やけに好反応がかえってきた。
(何故、相方がそんなに乗り気だったのかは
 後で判明することとなる)

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こうして、千代子(と相方)は、全く唐突に
24年前の自分を探す旅に出たのであった・・・。

(続く)


千代子 |MAIL
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