職業婦人通信
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2004年06月24日(木) ヨン様を探せ

ヨン様といえば誰も知らぬもののない今日この頃である。
冬ソナがNHK地上波で3回目の放送に至り、
そこらじゅうでオバさんが「先週の冬ソナ」について語り合う
風景が見られる。

でも、今冬ソナで盛り上がるのは遅いわ!
私は1回目の放送(1年くらい前だっけ)から
冬ソナにハマっていたのだ(自慢げにふんぞり返りつつ)。

その頃は、「『冬のソナタ』っていう韓国ドラマがさ〜」
などと話しても、会社の同僚などは誰も乗ってこず、
「ペ・ヨンジュンっていう人がね」なんて言ったところで
「ハァ?ペ?」などと鼻であしらわれるのがオチであった。

そんな頃がウソのように、今やすっかり韓流ブーム。
大久保はペ・ヨンジュン一色となり、
本屋では平積みで韓国スター特集のムックが売られ、
ヨン様が来日するといえば数千人が成田に押し寄せ、
ついにはサンヒョク(冬のソナタでヨン様の恋敵役。本名パク・ヨンハ)まで
来日し、あげく感極まって泣くしまつ

しかし千代子が冬ソナを見るのももう3回目。
さすがにちょっとここまでブームになるとちょっと食傷気味ではある。

そんな感じで、いいかげん冬ソナにもヨン様にも飽きてきていた
昨日のこと。

千代子が「グリコ 黒ごまプリッツ」をボリゴリと食べつつ
いつものようにアンニュイなOLの午後を過ごしていると、
電話が鳴った。出てみると、相手は某テレビ番組制作会社の人。

彼の話をかいつまんでみると、

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今、素人のOLを集めて「負け犬VS勝ち犬」で闘わせたりなどして
イジる特番の制作を進めており、
この番組の中で「わが社のヨン様」というコーナーを考えています。
ついては、千代子さんの会社にヨン様に似た方はいないでしょうか。
いらっしゃいましたらぜひ、番組に出演していただき、
会社の事務所での取材もさせていただきたいのですが・・・
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という依頼であった。

その、ひとくくりにOLをバカにしようとする番組のユルい企画意図もさることながら、
いまさら『負け犬の遠吠え』をコンセプトにして女同士を闘わせたり、
コメンテーターが倉田真由美や室井佑月だったりと、んもうその番組全体が
内容を聞けば聞くほど見るに耐えないバカ番組だ・・・とは思ったものの、

これも仕事のうちである。

社名のPRにつながるとあれば、一応のところは協力する姿勢は見せねばならぬ。

そこで電話を切ったあと、しみじみと
「うちの会社のヨン様」について考えてみたのだが・・・

いねぇよ。いるわけないよヨン様。

一応、都内の同僚ネットワークを使って、
「都内在勤の数百名いる社員のどっかにヨン様に似てる人がいない?」
と尋ねてみたのだが、

「いるわけねえよンなもん」という返事がワンサカ戻ってきただけであった。

ある部署に在勤している同僚からは
「ヨン様似どころか、若い男すらいない」
という、侘しすぎるメールが。

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そう、ヨン様に似てなくてもいい。
30代の男性すら極端に少ないわが社の状況をどうにかしてほしい、
と、強く強く感じた千代子であった・・・。



最近読んだ本

大沢在昌「灰夜」(光文社文庫)★★★☆ 
 最近の「新宿鮫」シリーズの中ではかなり良。
 レギュラー陣が出てこないほうがむしろ新鮮でいいような気が…。

京極夏彦「嗤う伊右衛門」(角川文庫)★★★★
 読まず嫌いの京極夏彦に初チャレンジ。


千代子 |MAIL
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