妄言読書日記
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2012年06月08日(金) 『謙信の軍配者』(小)

【富樫倫太郎 中央公論社】

軍配者シリーズ最終巻。
冬之助のターンかと思いきや、信玄の軍配者に引き続き、ほぼ勘助(四郎左)がメイン。
こうして三作通してみれば、なんやかやで勘助がメインの物語だったのかなーという気がします。

作中時間もだいぶ経過し、ついに川中島へ。
ようやく登場した謙信(作中はずっと景虎)は、なかなかの困ったちゃん。
謙信がこんなに天才でさえなければ、信玄も無駄に苦労しないで済んだのに。

歴史小説なんで、勘助が死ぬのもわかっているのですが、死亡フラグ立てまくる様を見てると、川中島に行ってはいかん!兵を分けてはいかん!という気持ちになりますね。
なんとなく最後の第四次川中島が尻すぼみ感があったけど。

このシリーズは合戦シーンが面白くてよかったなー。



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