妄言読書日記
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2012年05月25日(金) 『信玄の軍配者』(小)

【中央公論社 富樫倫太郎】

三部作第二巻。
今回は山本勘助が主役。
勘助なので、前作から時が大分流れ、みんないい年に。
小太郎並に、情報が乏しい勘助なので、ほとんど創作なんだろうなー。
若い信玄というか晴信が、若い故にたまに間違ったりもしつつも、大器でよいですが、武田家的に盛り上がるのはこれからってところで終わるのは、前作と一緒でちょっと物足りなく。

勘助といえば、諏訪の姫の世話役が定番なのでしょうか、そういう資料があるんでしょうか、諏訪の姫とのやり取りが、井上靖『風林火山』のままのような気がするんだけど、同じ史料を使ってるのか。
甲陽軍艦に書いてあるんですかねー。

武田家重臣たちはいいですね。大河の風林火山思い出します。
若かりし幸村のじいさんが、飄々としてよい感じ。

冬之助が宇佐美姓をもらって、ああ、あの宇佐美なのか、とようやく誰かわかりました。



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