妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2003年06月12日(木) |
『THE MATORIX RELOADED』(映) |
【監督:ウォシャウスキー兄弟 アメリカ】
ヒット、話題作の二本目というのはどうしても期待過剰または批判的な視点になってしまいますが、そういう視点はなるべく取り去って無為自然に作品を観たいものだ、と映画に限らず思います。
そんなわけで、待ってましたのマトリックス続編。 マトリックスを最初に観た時、一話完結ものの映画だと思っていたので、あのラストは驚きでした。 「え、ここで終わり?」と。 早、四年。続編はないんじゃないかと思ったりもしましたが、観ることができてまずはなにより。
まず、今回の驚き。 タンク、死んでたの・・・ 私、楽しみにしていたのですが。タンクが出てくるの。 前作で生き残ったのって、結局4人しかいないんだなーと思っていたら、3人でしたよ。
代わりといってはなんですが、新キャラ続続登場。 (ザイオンもついにお目見えだったのですが、想像以下でも以上でもない風景で、前から知っているような気さえしてしまいましたよ) 一番気になったのは、預言者のボディガード、セラフ。 洋画に出てくる東洋人ってどうしても気になってしまいます。妙に素敵に見えちゃうのは身内びいきなのか、やはり東洋系の顔に馴染みがあるからなのか。 レボリューションズの予告にもいたような気がするので、楽しみです。
東洋人と言えば、キーメーカーの小さいおじさん。 てっきり日本人かと思っていたんですが、違うみたいですね。 でも作中では、日本人がモデルになっていると思います。名前はついに出てこなかったですが、義三とかそんな名前が似合いそう。 なんだか可愛いおじさんでした。
預言者役のグロリア・フォスターは、撮影中に亡くなっているそうで。 次回作はどうなっているんだろうか。
預言者はどうしてマトリックスの中で普通に生活していたのか、が今回判明。 彼女もまた人間じゃなかったのね。なるほど。
アクションは前作のような驚きやら感動は無いのですが、みどころは増殖するスミスですかね。 まるで、マグリットの絵のようでした。黒スーツの同じ顔した男がひしめいている様は。 そういえば、スミス氏はエルロンド(ロードオブザリング)でもあるんだよなあ。 スミスは前作でも魅力的でしたが、更に魅力的な敵になってました。もっと出てきても良かった(数じゃなくて出番)。
敵役と言えば、新キャラのツインズ。 本物の双子なんだね! あれだけ増殖するスミスを作っておきながら、そこは双子を使うところが面白い。 世の中いそうもない人がいるものです。188センチの双子。
モーフィアスが日本刀を持ったので素敵な殺陣シーンを期待したのですが、なかったです。 そもそも、日本刀の持ち方ちょっと違うような気がするよ・・・。殺陣の練習プログラムはやっていないのかしら?
ネオはすっかりスーパーマンでした。 でも、もう少し圧倒的な強さを見たかったような。前作の終わりみたいな。 マトリックスを出てしまえばただの人のネオ。最終的にどうやって戦うのかな、と思っていたら最後でちらりと伏線ですか? 現実世界でも力を持つのか?
トリニティのアクションは相変わらず素敵です。 短いですが。
しかし、マトリックスは銃撃戦が一番かっこいいかもなーと今作の色々な武器での戦闘シーンを見て思いました。
ザイオンのシーンが妙に原始的なのは、マトリックス世界との対比なのかな。でも少し過剰のような気もします。
モーフィアスはへたすると、危ない宗教家か宗教かぶれになりそうなすれすれのところで、信念を貫くかっこよいキャラになっていますね。 かっこいい、といいますか、時々可愛くすら見えてるんですけれど・・・。はい。すいません。
話しが難しく観念的になってきたので、ひょっとしたら吹き替えで観た方が理解し易いかもーと思いました。 様々な謎を次回にひっぱりつつ終了。 次回、リローデッドとレボリューションズ、二本立てでやりません?きっとその頃には内容がわからなくなってますから。
映画の帰り道、黒スーツ姿の人を見ると「あ、エージェントだ」と思ったり。しませんかね?
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