妄言読書日記
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2003年03月19日(水) 『三国志6 陣車の星』(小)

【北方謙三 ハルキ文庫】

いきなり、ばちょーさん登場。早いなぁ。
森と語らうばちょ。
本格的な活躍はまだですが、楽しみにしております。

孔明先生、出ました。
章タイトルでまず、笑います。
「わが名は孔明」
知ってるから。
でも、ずぼらで陳礼に叱られている孔明は可愛い感じがして好きです。

さて、私の好きな三顧の礼。
劉備の三大武器、「笑顔」「涙」「熱い演説」を駆使して、孔明先生を篭絡されました。
しかし、こういう風に言うと、まるで偽善政治家みたいです。劉備。
雨に濡れながら、孔明を見て微笑む、というとんでもないシチュエーションにびっくりします。
劉備が可憐な乙女だったら、孔明先生は恋に落ちているところですよ。
実際は、47歳のおじさんなのですが・・・。
北方版、三顧の礼はなかなかステキでした。

そういや、孔明はまだ嫁をもらっていませんね。
いつもらうのでしょう。

孔明は普通の真面目で、胸に野心を抱いた青年で、その無難さがつまらないですな。
孔明には、色々無茶を期待してしまいます。北方で無茶しろというのが、そもそも無理な話ですか。
どうしても、真面目な孔明なんかつまらないわーと思ってしまうのですよ。
これからもどこかで、最初のずぼらな孔明が見たいと思うのですが、早くも赤壁へ向かってしまわれました・・・。
最初の戦で先陣に立った孔明が珍しくて、かっこいいなあと思います。

曹操様、華佗をついに処刑されてしまいました。
狭量だな。
北方曹操は、あまり大きさを感じないんですよ。んー。

長坂をもう越えました。なんだか早く感じます。
しかし、なぜ甘婦人の役どころを王安にしたのでしょう。私は、ここのシーン好きなのに。
何かと粗略な扱いを受ける、三国志の女性たちの数少ない活躍の場だったのにな。
婦人、二人とも息災です。その必要ってあるんだろうか。

徐庶は曹操のところで相変わらずな感じで、嬉しいです。



蒼子 |MAILHomePage

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