妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
目次|前のページ|次のページ
2003年03月14日(金) |
『三国志4 列肆の星』(小) |
【北方謙三 ハルキ文庫】
一日一冊ペースだな。 もう少しゆっくり読んでもいいのですが。 というか、本屋に行く暇が無いからそんなに急いで読んでもな、と。
北方三国志は、冷たい風の吹く北の海を眺めているような、寂寞とした感じがします。 それは、あまり三国志と言う物語の雰囲気には合わない。
官渡です。 吉川の官渡、蒼天の官渡がそれぞれ、鮮やかであっただけに、あまり印象深くない感じです。 官渡の戦いが好きなので、物足りない。 常に張り詰めているんですよね。 登場人物にしろ、話にしろ。 たまに緩めても、と思います。
前の巻で気になっていた、張遼が関羽説得に出てきました。 張遼、好きなのですよ。 それにしても、関羽が許都にいる間のあっさりさ。 関羽千里行もなし。 ええー。 なんとなく、予想はしていましたけれども・・・。
私は、戦術とか野心とか、そういうのとはまた別に、士を愛する曹操が好きなので、北方曹操は歯痒くさえ思います。 赤兔は、関羽の元に来ることがあるのでしょうか。 蒼天の呂布と共に死ぬ、赤兔が好きなので、関羽が赤兔に乗らないままでもいいと言えばいいのですが。
孫策が、死んでしまいました。 曹操の謀略と言うことに。 なんだか、全て曹操の謀略ということになっているような気もいたしますが・・・。 ここからの周瑜を思うと、切ないなあ。 権も思えば、若いんですよね。 太史慈がなんだかかっこいいです。
張飛が王安に訓練して、飛んでくる矢を受けるというのがあるのですが、前に少々弓道をやっていた身としましては、その無謀さ、難しさは想像するに難くないです。 つーか、無理です。 間違いなく、私がやっていた弓よりは重いでしょう。矢も更に早いです。 そんなん無理無理。 それぐらいできなきゃ、戦乱を生き延びれないのですねぇ。
さて、次は徐庶が出てくる頃ですね。 徐庶、好きなので、楽しみにしつつ、不安に思いつつ。
|