妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2003年03月09日(日) |
『エロイカより愛をこめて18』『氷の魔物の物語23』(漫)『三国志5 吉川英治歴史時代文庫37』(小) |
【青池保子 秋田文庫】
随分と今回は、文庫化が早かったです。 そして、表紙。いつもと違う人かと思ったら同じだった・・・。似せて描くくらいなら、青池さんのイラストを使いまわしでいいから、表紙にしてくれればいいのに。 コミック文庫のそういうところが、よくわからない。
今回も少佐はかっこよかった。 もうそれだけ。
それにしても、伯爵からもらった指輪を嵌める少佐。 やーめーてーー。演技でも嫌ー!
Aくんの新婚旅行話に不機嫌になるというのは、少佐も実は所帯を持ちたいと思っているんだろうか。 どうなんだろう。嫌だな。所帯持ちの少佐。 子持ちの少佐は別に嫌じゃないんだけど。
+++++++++ 【杉浦志保 冬水社】
次の巻でいよいよ終わり。 長かったなー。
キャラ投票結果がおもしろい。 「落ちろ!みんなハゲに落ちろ!」という杉浦さんの呪いが、功を奏しているその結果が素敵。 私もおじいちゃん好きなので、上位にいてくれて嬉しい。
+++++++++ 【吉川英治 講談社】
周瑜が・・・ 涙なくしては読めませんね。 扱いが酷くて・・・・・・・。 覚悟はしていましたけれど。 呉の王佐の才なのですから、もっと知的でいいじゃないですか。 孔明を意識し過ぎの周瑜は好きません。 しかしながら、この周瑜が一般のイメージなんですよね。 吉川三国志が三国志入門書として、普及しすぎているために、みんな三国志の人物を吉川版で理解してします。 間違いだとは言わないけれど、いろいろな解釈があるのだから、このイメージで固定しないで欲しいと、つい周瑜好きなので思ってしまう。 なんだか、いいところ一つもなしだったな。悲しい・・・。
魯粛が好きでした。 孔明と周瑜の間を右往左往しているお人好しぶりが。
三国志一の有名人で、人気者の孔明ですが、本当にみなさんこの人の事好きなの? めちゃめちゃ、やることなすことあくどいじゃないですか。 礼儀知らずですし。 関羽が曹操を討てないと知っていながら、討たせにやり、討ち損ねると、罰しようとする。 確かにそこには理由もありましたけれど、あまりにあまりです。 荊州を奪うやり口も汚いなーと思うし、挙句は周瑜の葬式にのこのこ出てきたうえの、あの演技。 酷すぎ。
劉備のことを敬っているのかどうかもかなり怪しい。 そんな劉備、孔明の入れ知恵により嘘泣きに磨きがかかってきました。 もう私は、この人を仁の人だとは思えません・・・。 魏延を許したとか、そんな瑣末なエピソードには誤魔化されませんよ。
重ね重ね、孔明はろくでもないですね。 孔明、劉備、周瑜の腹黒さに比べて、曹操様の明朗なこと。 逃げ落ちていく曹操が、郭嘉が生きていたなら・・・と思う場面が涙を誘います。 やはり私、郭嘉が好きみたいです。 吉川先生、本当は曹操を主役にしたかったんじゃないかと思ってしまいます。
それにしても、赤壁というのは変な戦いですね。 なんだか滑稽ですらあります。
孫家の娘、劉備の嫁が出てきました。なかなか素敵です。
さて、赤壁も終わり周瑜も死んでしまったので、一度吉川三国志を中断しようと思います。 次はあれですよ。あれ。北方です。
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