妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2002年06月14日(金) |
『スター★ガール』(小) |
【ジェリー・スピネッリ 訳:千葉茂樹 理論社】
友人が「すっげー切ない」と言って貸してくれた。 どういう話なの?と聞くと、「切ないことしか覚えてない」と。 ……なんだそれわ
そんなに切ないのか、と身構えて読んだせいかもしれないけれど、私はそんなに切なくない。
スターガールは不思議な女の子。 いつも思うままに人の目なんて気にならないという風に小さな親切を配って歩く。 一度はハイスクールの人気者になったけれど、バスケットの試合で相手チームまで応援するスターガールにみんな敵意を持つようになっていく。
人の目を気にしないかのように振る舞う人は、他人から奇異に映るもの。 そこで人気者になるか、蔑視されるかは紙一重だけれど、どちらにしろそういう行為は普通に埋没する人にとって少しは憧れたり、羨む対象になる。
最初、ちょっとイタイ子なのか?スターガールは、と思いつつ読み進めるうち、レオと一緒にスターガールというこが分って、だんだん好きになる。
一番切ないなーと思った部分は、
スターガールはついに、「みんな」の海にのまれて消えた。ぼくはぞくぞくした〜略〜ぼくはぎゅっと彼女を抱きすくめた。そのときほど幸せで誇らしい気持ちになったことは、それまでで一度だってなかった。
レオの馬鹿。 と、拳骨の一つでも落としたい気分だった。あんたは、彼女にそんなに普通の子になってほしかったのか? このシーンで、レオはスターガールに見捨てられること決定ね、と悟りました。
でも、16くらいで、彼女の愛情とほかのみんなの愛情のどちらを取るんだといわれて、選べるものでもないでしょうが。
最後のオコティーヨ・ボールでのシーンは、「ハーメルンの笛吹き」みたいに帰ってこないのかと思った。 翌日からスターガールはいなくなるわけだから、似たようなもんなのかもしれないけど。
とまあ、そんな感じで面白かったのか面白くなかったのかよく判断がつきません。 もうちょっと、おっというような意外性が欲しかったような。 読み手によって、色々な印象を持つ小説のような気がします。 私は、ふ〜ん……でした。
スターガールという子は好きでしたけど、紙一重で危ない子(ストーカー紛い)だと思います。
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