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2010年06月07日(月) ■ |
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ぷれいやーな恋 |
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砂漠の掃討作戦がコンプリートしたら 自転車に乗ってコンビニまでいこう 本物の切手と便箋を買いに そこはメールじゃダメだとおもうから あとポイントも足しておかなくちゃ
手持ちのスペースシップを改造しながら ビニールくしゃくしゃ食事を済ませてしまおう 怪物住まう東の塔で紅茶を煎れよう 18番ホールの海の景色を眺めながら できる限りスローに途方に暮れよう
君に本物の手紙を、僕の気持ちを渡したいのに ペンなんて学校以来持たないから なんて書けばいいか分からないや、まるで 最果ての土地に眠る伝説の杖のありかみたい 攻略サイトもないのだし
迫りくるゾンビ達をだまらせるのも 戦闘機のグレードアップも、レベルアップも ちょっと手間をかけさえすれば 割かし簡単なことなのに 切り札のカードがないものだから
仮眠をとろうか、キーボードの隙間の掃除をしようか 役満イーシャンで降りることもできないから 絨毯にアタマをこすりつけて逆立ちしようか それともただ素直に僕の気持ちを書けばいいのかな アバターに好みの服を着せ替えてみるように
ディスプレイのぼんやり灯る窓の世界で、 君がぺらぺらな影のまま、24時間髪をなびかせ くるくる反転しているよ 胸が苦しくって怪物たちの背中も哀しげ その窓に手を伸ばし、入っていくこともできないのに
明日、ピアノ線で作られた魔法の森で待ってるから 君は来てくれますか 僕に会いに、この世界からログアウトしてしまうまえに 来てほしいんだ、どうか 君が女性であるかどうかはどうでも、かまわない
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