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2010年03月01日(月) ■ |
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比喩 |
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手をふたつ組み合わせたくらいの このおおきさのガラスコップを叩くと それも使い馴染んだこの赤い箸でね、叩くと まるで君のような音がするんだ
まるで君のような音がするんだ 綿毛と水滴がいっしょに浮かぶような だから嬉しくなるのと 同時に君のようななにかを ずっと探してきたような気にもなるけど
ずっと探してきたような気もするけれど 言葉でなく色彩でも なかったんだな 君のような、という表現は まるで君と会う以前から 知っていたらしい 印象
印象 君のような 君はもう 殆ど僕とは会話をしない 家に帰れば二階にあがって 本を読み 別々に寝てしまうだけだ 僕は下の階にいてコップを叩いている 手をふたつ組み合わせたそのくらいの
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