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2006年10月30日(月)
新聞屋さんとわたくし











いずこよりまかり出た
どこぞからかぎつけてくるのやら
引越しの翌朝までには
かならず彼らはやってくる

けーすわん。がちゃ。
『新聞はもうご契約されましたか?』
いいえ。とらないつもりなんですー。
『月に3000円ほどですから』
高いですー。うち、一日の食費が500円で、
そのお金で6日間は生存できますからー。
『う。でも、そこをなんとか、高級食器セットつけますから』
まにあってますー。
それより5日間わたくしを養ってほしい。

けーすつー。がっちゃ。
『うちの新聞をとっていただけないかとお願いに』
あ、新聞屋さんですね。間に合ってます。ごめんなさい。
『ちなみにいま、どちらをお取りですかー?』
どこも。それよりドアノブをがっちりつかんどる
その手を放してくれません?
『いまですと、特別に巨人戦のチケットが』
いいから。その手を放しなさいって。
『わかりました。お客様には洗剤をもうお好きなだけ…』
はーなーせって!!

けーすすりー。こんこん。もうドアも開けない。
『こんにちはー』
はーい。
『えー。こんにちは…』
どちら様でなんの御用でしょうー?
『えー。朝碑ともうします』
朝碑さんですか。どちらの?
『あー。えっと。新聞なんですが』
いりまへん。あしからず。


わたくしはじぶんで言うのも変ですが
それなりに温厚だと思っておりました
それが、はーなーせ!!と
勧誘といえど初対面のひとに対して
激昂してしまうとは
はなはだお恥ずかしい次第です

というわけで
数々の失礼をしてしまった
新聞屋さんたちへ

社会人として
いつか欲しくなったら
こちらからお電話差し上げます