だいありー

2016年10月07日(金) 回想(手術) 〜手術当日〜

2016.4.8(金)曇りのち晴れ

昨日の入院は雨(時々は曇り)だったのですが、
手術当日は何とか雨は降らず。
ともかくベッドのスプリングが硬くて
背中が痛くて余り眠れませんでした。
そもそも21時が消灯なんで、具合が悪い時
くらいしか寝ないですよ、こんな時間に・・・。
更にそれまで例月業務に追われてガッツリ残業して
いたんだもの。
それこそ今日はファイナライズ(〆日)だから
定時で帰れますけど、昨日は恐らく皆は22時まで
仕事したんだろうな・・・。
枕も硬いし、頭に合わないし・・・。
でも、夢は見たんですよ、なんの夢だったかは
忘れましたが。
起きた時にはもう忘れていたので日記にも記して
いませんし。(ノ´∀`*)
でも、身体が起きていたということだからか、
なんだか疲れた・・・。
6時には起床しました。

6時半に看護師さんが来ました。
手術に当って、まず下記の事をしました。

・検温(36.1度)
・血圧(上110 下70)
・指からの酸素測定
・昨日のトイレの回数(覚えてないから適当に答える)
・お通じがあったかどうか

そしてOS−1という飲み物500mlを2本
渡される。
熱中症対策で時々夏にCMで所ジョージさんが
やっているアレです。
これを10時迄に全部飲んで下さいという指示でした。
昔はそんなに飲めませんでしたが、不思議と今回は
飲めちゃいましたけどね〜♪

手術というより入院中なのでメイクは厳禁。
取り敢えず朝ごはんも昼ごはんも抜きなので暇!
なので洗顔と歯磨きと化粧水だけを付ける。

7時25分

看護師さんが来ました。
血糖値を測りました。
内科の主治医の先生の事を聞かれました。
主治医の先生若くてハンサムなんで(医者っていう
顔付きをしています)、狙ってるのかなって
感じました。
・・・多分、結婚してると思うけどね、S先生。

7時45分

OS−1を1本飲み切る。
結構マズイって聞くけど、スポーツ飲料の
ポカリスエットのような味だから私は問題なく
飲めましたけどね。(´ー`)

隣のベッドからはゴソゴソと気配がする。
朝9時からの手術なのでT帯を履き替えたりと
何かと準備をしているのだろうと思う。
ともかく4人部屋に4人共カーテンをガッツリ
閉めて仲良くしようという雰囲気ゼロ。
私はOPENにして皆と仲良くしたいのに。
なんか自分一人でOPENにしてたらアホみたい
だった。
看護師さんも来れば折角開けていたカーテンを
閉めて帰って行くし・・・。ヽ(  ̄д ̄;)ノ エー!?

8時10分

夜勤の看護師さんから日勤の看護師さんに
申し送りがあり、挨拶に来ました。

8時半

耳鼻の執刀医、主治医の先生が来ました。
隣の患者さんがまずは最初の手術なので彼女の
ベッドへ。
次に私の所に来ましたが、手術をする場所を
間違えないように手術する側の右手の甲に
油性ペンで黒い〇を書きました。
そして本来は3月15日の検査の際に私に渡す筈の
「エイズウィルス検査の同意書」
を今頃持ってきた。(笑)
もちろん、検査はとっくに済んでいるんで今更って
感じですが、別にどうってことない同意書。(笑)

暫くして隣の方のご家族が到着し、9時少し前に
手術室に歩いて出発されました。
これから自分の番が来るまでが長いなぁ・・・。
そして2本目のOS−1を飲み切る。

10時にママさんと桜うーちゃん号でママさんの
友達が来てくれました。
昨日、ママさんの妹である叔母、ママさんの年金の
会の会長夫人、ママさんの友達の1人から電話が
あったとか。
「頑張って!」ってことで「あぃ、頑張るよ」
あと、ベルギーから戻って来た従姉妹から
お見舞金が届いたのだという。

11時。

看護師さんが来る。
で、検温・・・。

・36.3度
・血圧 上:120 下:60
・血糖値測定

同時にママさんとママさんの友達は13Fの
レストランで早めの昼食を摂りに行く。
不思議なもので、前日は殆ど夕飯が喉を通らず、
朝も朝食は抜きだというのにお昼近くなっても
全然お腹が空かない。
OS−1を1リットルも飲んだからでしょうかね??
で、看護師さんが
「前の方の手術が少し早く終わりそうだ」
と知らせに来てくれました。
11時半頃に隣の人のベッドを看護助手の方が
手術室に持って行きました。
私の手術は13時からなので、手術室に行くのは
12時50分くらいかな。
なんて思ってましたけども・・・。

12時30分

隣の方がベッドごと戻って来ました。
ご家族の方が暫くして病室に来て、彼女に

「順調だったって。良かったね」

と声を掛けていました。
すると看護師さんが来て、私の手術が5分早まったと
知らせに来ました。
・・・5分だけか(^^;)
急いでT帯に履き替え、ブラジャーを脱ぎ、
朝渡されたスッゴイきつい白いハイソックスを
履きましたが、エライきつくて1人じゃ履けない。
私の身体的特徴の1つ、ふくらはぎが太いため
足首から上に上がらないのよ〜
ヾ(;´▽`)〃あは、あは、あは
看護師さんに手伝ってもらってやっとこすっとこ履き。
最後のおちっこタイム。
同じ手術を受けた同僚も言ってたけど、やたらと
トイレに行ったそうですが私も同じでした。
出ないのに行きたくなるんだわよ(^^;)
で。
手術室に出発しました。
担当の看護師さんに付き添われ、ママさんは手術室の
入り口まで付き添いました。
「けいゆう病院」は手術のための待合室っていうのが
無くて、入院する自分のフロアのエレベーター前の
談話スペースで手術が終わるのを待ちます。
患者さんも一般の患者さんが利用するエレベーターで
戻って来ちゃうという病院です。
病棟の担当看護師さんもこの手術室の入り口で帰って
しまうんですよ。
入り口で手術室の看護師さんにバトンタッチ。
後ろ髪を引かれる思いで振り返ると担当に看護師の
ねーちゃん、既にいねぇし。Σ( ̄◇ ̄ノ)ノ
・・・薄情者め!
ってか、ママも入り口から回れ右してサッサと
病棟フロアに戻って行ってしまった。(;°皿°)
・・・なんて薄情なんだコイツら。
国立がんセンターの手術室の看護師さんの白衣はピンク。
この「けいゆう病院」は濃いショッキングピンクと紫を
合わせたような色。
血が付いても判らない色になっていました。
まず、看護師さんにぐるりと囲まれて椅子に座り、
ビニールのシャワーキャップのような帽子をズボッと
かぶせられました。
髪の毛を丁寧に隠すという感じじゃなくて、
すっごく適当にかぶせられた感じ。
髪の毛もボサボサ出てますし、目まで隠れて前が見えん。
Σo(゚∀゚´;o)
麻酔について最終チェックをされました。
・・・タケノコでアレルギーが出るからです。
前日と同じ「メロンを食べても大丈夫か?」
いう質問でしたけど。
で、実は・・・入院前日にうっかりタケノコが入った
お弁当を食べて蕁麻疹が出たと作務衣をめくりました。
お臍の周りにガサガサと湿疹が出来てまして。
ただもう治りかけになってたので問題は無いと思うが。
看護師さんも「あら、ホントだ」で終わり。
・・・見せる必要なかったっぽい(^^;)

私の顔がこわばって無表情・・・だったもんで
手術室の看護師さんが「大丈夫?」と心配しきり。
大丈夫なわけないぢゃんか!ヾ(。`ω´。)ノ

手術室に移動すると、手術室ってテレビでしか
見たことがないからガッツリと重厚なドアが
閉まっていて・・・というイメージだったんだけど。
沢山ある手術室がどれもそんなに広くなくて、
ドア開けっ放し。
更にカーテンがブラブラしてまして。
ってことは手術受ける人少ないんだなって思った。
13時だもんね、この時点で。
私の手術室は1番奥。
やっぱりドアは開けっ放しでカーテンも開けっ放し。
正面に主治医の先生が多分スツールの椅子だと
思うんだけど椅子に座って瞑想中でゴザイマシタ。
顔面蒼白の私の顔を見て「どうしたの?」って、
どうもこうもないだわよ!( ̄д ̄) 

手術室の中、写真撮れないから画像が無いんだけども
撮れるものなら撮りたかったですね。
ハチの巣(無影灯)が2つもある。
テレビでは1個なのに、2つもあるよ〜、
なんだよ、ここ〜(ノ▽T)
でも、テレビで観るような感じの手術室じゃ
なかったなぁ。
何と言って表現したら良いのか判らないけど。
それこそスッゴイ大きな機械があるわけでもなく、
歯医者さんみたいに治療器具があっちゃらこっちゃらと
並べられて患者さんに恐怖を与えるようなそんな感じの
手術室では無かったな〜。

「あれ?器具ないけどどれでやるの?」

くらいのレベルでした。
・・・それこそ閑散としていたというか。
手術が始まる前にドアをちゃんと閉めるんだろうけどね。

で。

案の定というか、1人でテクテク歩いて手術室に
来たんだもの・・・当然1人で台に乗るわけで。
ま〜、せっまい台なわけよ、これが。
お相撲さんは(身体が)はみ出ちゃって術中に
転げ落ちるわね、絶対!!
そのくらいに狭いのよ。
で、よっこらしょとゴロリと寝ると、硬いんだわ。
マットレスといえる代物じゃないわけ。
なんかね、台も単に長方形の台じゃないの。
十字架っぽいのよ。
で、腕は多分角度を変えられるようになっていると思われ。
寝た途端、まず温めたシーツを掛けられました。
更に酸素マスクをあてがわれましたが、ズレとる!
ズレとるんだが…看護師のねーちゃんよ。(-___________-;)
左腕から看護師さんがゴソゴソと作務衣を脱がせ、
上手い事脱がせるんだこれが。
あれよあれよといううちにシーツの下の私の身体は
裸んぼ。

そして、頭上から覗き込んで来た女の子。
「本日担当致します麻酔科の**です」
・・・はいよ(σ´д`。)
ってか寝っ転がって逆さま状態の挨拶って。
麻酔科の先生の顔と私の顔が同じ方向を向いて
ないからさ。(^^;)

・・・あれ? 昨日、挨拶に来たのはおっさん先生
だったのに、実際は姉ちゃん先生なんだ。
なんでだろう??
担当する先生が挨拶に来るもんじゃないのかね??
なんて思いつつ、されるがまま。
そしてなんと左の手の甲の血管に点滴の針をブスッ☆
これが痛くて、いつまでも痛くて。
なんでこんなにいつまでも痛いんだよ!って思って

「なんでこんなにいつまでも痛いの〜?」

と、ついつい口に出すと麻酔科の先生が

「太い針を刺してますから」

と、身も蓋も無い、当たり前のことを言う。
この点滴に麻酔液が仕込まれておりまして、
何となく目が回った感じ。
手術説明の時は主治医から

「どんなにガマンしても絶対眠っちゃうから」

って言われていたので、眠くなって睡魔に襲われた
感じで寝るんだろうなって思ってたんだけど、
実際は違いました。

「ああ、そうか・・・。でも痛いな〜」
「なんか ”おくりびと”みたいだな〜」


と思っているうちに目が回って何となく目を閉じたら
深い眠りに入りました。
全身麻酔って一言で言うけど手術説明で聞いて
驚いた。
余りに強い薬なので息をする事も忘れる程の
薬なんだって。
だから心臓が止まっちゃうので、人工呼吸器に
繋いで人工呼吸器で心臓を動かすんだそうな。
ひぇぇぇΣ(◎Д◎;ノ)ノ
まぁ、部分麻酔で先生たちの話す声や音が
聞こえるよりは心理的には楽だけど。
本人は寝てるだけで記憶がぶっ飛ぶから。



「ぱんちゃん、ぱんちゃん、」



どこかで私を呼ぶ声がたくさん聞こえる。
せっかく寝てるのに煩いなぁ・・・と重い瞼を
開けると、私の周りにズラリと女の子の顔が
覗き込んでいて。

「手術終わったよ〜」

と言われました。
ああ、手術したんだっけ??と一瞬思った。
言葉が出ないので、重い目を1度瞬きをして
また目を閉じてしまいました。
開けていられないんですよ、もう瞼が重くて。
次に段々意識が戻ってきたら左手の甲の麻酔の針を
刺したところが痛くて。
痛いな〜という感情が戻って来ました。
既に私のベッドが病室から運ばれて来ていて。

「せ〜の、よいしょ!」

と、私の身体がベッドに移されました。
そして迎えに来てくれた看護助手の方から

「ぱんちゃん、お部屋に帰るよ〜♪」

と言われたので、また瞼をやっとの思いで瞬きを
1回。
そして手術室の看護師さんたちに痛い左手で
バイバイ。
看護助手さんが笑って、手術室の看護師さんに
「バイバイしています」と伝えたみたいで、
看護師さんも笑って送り出してくれました。
ともかく気怠い。

私が病室に戻って来たのは16時頃だそう。
16時半にはママさんとママさんの友達が手術の
説明を聞いて戻って来たとか。
予定では4センチくらいかなって思ってたんですが、
主治医の先生からは

「予定よりは多く取りました」

と言われたそう。
ともかく暑くて暑くて、薄い布団を掛けられていたよう
ですが(昨日と同じなんですけどね)、ともかく暑くて
たまらない。
酸素マスクをしたままで「暑い」と言うと、
看護師さんとママさんで、布団を剥いでくれて、
バスタオルを掛けてくれました。
ママさんがママさんの友達に

「大分切っちゃったね。。。」

と、話す声が聞こえました。
顔が術後腫れたと同じ手術を受けた同僚から聞いて
いたので、ネットで調べたらベッドの背もたれを
立てれば腫れないとあったので術前にママさんに
立てるようにお願いしてたんだけど、ママさんが
看護師さんに話したら「立てない方がいい」
言われてしまい、ベタッとしたまま。
そして術前に

「術後は怠いから話もしたくないと思うから
ママもすることないし、顔を見たらすぐに帰っていいよ。
道路も混むから」


って話していたので、ママさんも

「じゃあ、ママ帰るからね。」

と、ぱんちゃんに話しかけてから帰って行きました。
お小水の管は抜かれていないというのは前もって
同僚から聞いていたのですが、意識が戻ると
トイレに行きたいという衝動が起きるんです。
我慢しないといけないのかな。。。なんて思っていると
いつの間にか行きたくなくなるんですね。
そう、管を通って袋に入るから。
3時間の手術を受けたら3時間安静にしていないと
いけないんだそうで、私の場合は19時まで
安静に寝ていないとならないんだそう。
だからお小水の管も19時以降にならないと取れない。
ただし酸素マスクは20時までなんだとか。
19時になって看護師さんが一応声を掛けに来ました。
ともかくベッドのスプリングが硬くて痛くて
寝てらんないと思いつつ寝てました。(笑)
で、看護師さんが声を掛けにきてくれたので、
開口一番に



お腹空いた〜



看護師さんゲラゲラ笑う。
で、

「おしっこ行きたい〜」

というと、管を抜いてくれました。
違和感があるよとは聞いていたけど気になるほどの
変な違和感は無かったですね。
やはり3時間しか入れてなかったからかもしれません。
同僚の子は同じ手術時間だったのに3日間も違和感が
取れなかったって言ってましたが。
すると、やっぱり無意識に自分でベッドから
起き上がろうして首がすっごく痛くて。
看護師さんが慌てて

「首を手術してますからこのままだと力が
首にかかって痛いですよ。
リクライニングが出来るベッドですから
ベッドを起こしてから起きてください」


って言われて、リクライニングで身体を
起こしました。
そしてJパックというものを首に掛けられました。
取った腫瘍の所に空洞が出来るため、そこに血が
溜まってしまい、これが血栓となって脳梗塞や
心筋梗塞を起こしかねないため、中で溜まった
血を外に出すために管を入れているんです。
これは同僚から聞いていたので別にショックでも
なんでも無かったです。
ただ、傷は透明フィルムが貼ってあったから丸見え。
起き上がって気が付いたんだけど、作務衣の
パジャマは作務衣じゃなくて、作務衣式の
ズルリと長い浴衣のような物に変えられていて、
ズボンは履いていました。
点滴は左にあるんですが、左側からは出入りが
出来ないので点滴の機械は右側に置かれていました。
どこかに引っ掛ける事も無く無事に点滴を引きずって
トイレに。
鏡は見る勇気が無かったですね。。。
トイレは部屋のトイレだと狭いので術後慣れていない
状態では避けた方がいいと思って、看護師さんが
正面の広いトイレを提案。
そこで用を足して戻る際、真正面が自分の病室なのに
何故が左に曲がって歩き出す私。
看護師さんに

「どこ行くの〜?」

と声を掛けられたので「ベッドに帰る」というと

「ベッドはこっち〜」

と笑われました。
20時に看護師さんがナースステーションに
取っておいてくれた私の夕食を持って来てくれました。
扁桃流動食です。

・卵豆腐
・グレープゼリー
・チョコムース

写真を撮るのを忘れました(^^;)
玉子豆腐がとても美味しく感じました。
が、食事後の血糖値測定でなんとインシュリンを
右腕に打たれてしまいました。

なんでぇぇぇ〜 Σo(゚∀゚´;o)?

結構長くて痛かった。。。
酸素マスクはそのまま外してしまい、本来は歯磨きを
しないとならないのにしないで寝ちゃいました。
それくらい、気怠かったです。
・・・で、今日初めて気がついた。
私の目の前のベッドの女性、イビキが酷い。
隣の方も手術を受けて眠れないのかずっとテレビを
観ていました。
私も消灯時間が過ぎても寝られませんでした。
痛いわけでもないのに。
・・・アドレナリンが出ているんでしょうか。
窓の外の夜景は午前3時を回っても真っ暗では
ありませんので写メを撮りました。

耳の下、アゴ、喉が痛い。
気管挿入をした影響でしょうね。
ともかくベッドのリクライニングを起こしたり
寝かせたりを繰り返し、起こしている時はベッドに
寄りかかったり、座ったり。
ウォークマンを聴いたりしているうちにウトウト。
あ、そうだ!
と思って、T帯から紙パンツに履き替えました。
コインランドリーがないので、海外旅行用に
売られている質の良い紙パンツを用意していて、
捨てられるから便利なんで重宝しましたよ。
殆ど、ウトウト → 起きる → ウトウトの
繰り返しでした。


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